学校日記

10月16日 放送朝会

公開日
2012/10/17
更新日
2012/10/17

今日のできごと

おはようございます。
 13日の土曜日に子どもまつりがありました。代表委員会を中心にしてどのクラスもアイディアいっぱいの楽しいお店ばかりでした。保護者や地域の方もたくさんお見えになり、「子どもらしい発想の楽しいお店がいっぱいですね。」とにこにこと話しながらご覧になっていました。どのクラスも後片付けまでしっかりできていて立派でした。
 そして、昨日は開校記念日で、駒沢小学校は111回目の誕生日を迎えました。皆さんがこれからも健康で幸せに生活していってほしいと校長先生はいつも願っています。校章の花びらにある「真・善・美」の心、花びらを結ぶ3つの円にある「自由・協同・責任」という行いを大切にしながら、これからもすごしてほしいと思います。

さて、今日のお話は、iPS細胞を作製し、ノーベル賞(医学生理学賞)を受賞した山中 伸弥先生のお話です。(ノーベル賞は、スウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルの遺言と遺産によって設定された世界的に権威のある有名な賞です。物理学、化学、医学生理学、文学、平和、経済の6部門に分かれています。ノーベル賞の受賞は、日本人として19人目にあたります。)
山中先生は、京都大学の教授でiPS細胞研究所長さんです。iPS細胞という言葉を聞いたことがありますか。iPS細胞とは、皮膚などの体細胞から、様々な細胞になりうる能力をもった人工多能性幹細胞だそうです。多能性というのは、皮膚や心臓、神経など、体を作っているいろいろな細胞になれるという意味、そんな力のある細胞のことを幹細胞と呼ぶそうです。
iPS細胞は5年くらい前に作られましたが、それ以降、難病の仕組みを解明したり新薬の開発や再生医療の実現に向けたりと新しい道を開いたと世界中から注目され、たくさんの国で研究がされています。
 
山中先生は、研究について次のように語っています。「研究では何十回トライしても失敗することはしょっちょう。泣きたくなることもあるが家に帰ると笑顔で迎えてくれる。家族の支えがなければ研究を続けられなかった」「感謝という言葉しかありません。無名の研究者だったが、国から非常に大きな支援をいただいた。多くの同僚、励ましてくれる友人が心の支えになり、助けてくれました。」そして、「日本だけでなく世界の難病の方々に、メード・イン・ジャパンの薬を提供する。そのことを目標に今後も研究を続けていきたい。」と研究の意気込みを語っています。

また、山中先生は、高校時代に柔道、大学ではラグビーをするなどスポーツも大好きだそうです。今は趣味のマラソンで、今年の春、京都マラソンを完走しました。そのときマラソンで研究資金の寄付を募り、それに賛同した人たちも大勢います。「娘が病気で脳にダメージを受け、山中教授の研究が生きる希望だ」と難病に苦しむ家族からの寄付やメールもあったそうです。

これからますます研究が進めば、自分の皮膚から作った細胞で臓器を治せる日が来て、難病で苦しんでいる多くの方々を救う日がやってくるのではないでしょうか。
今日は、ノーベル賞受賞の山中教授のお話でした。
   
                        お話をおわります。