令和3年6月7日(月)校長先生のお話
- 公開日
- 2021/06/07
- 更新日
- 2021/06/07
校長室より
皆さんは、「はらぺこあおむし」という絵本を知っていますか。かわいい青虫がリンゴやケーキをどんどん食べて育ち、やがて美しいチョウになるお話です。小さい時に読んでもらった人も、たくさんいることでしょう。今日は、その絵本を書いたエリック・カールさんについてお話します。
カールさんは、今から50年ほど前に、この「はらぺこあおむし」の絵本をかきました。でも、その絵本は子供たちが触って楽しめるようにと、絵のところどころに穴をあける、凝った仕掛けになっていたため、アメリカの印刷会社から「こんな難しい絵本は印刷できません。」と断わられたそうです。
その時に、印刷技術の高い日本の出版社ならできるのではないかと特別に頼まれて日本で印刷され、世界的なベストセラーになったそうです。
その鮮やかな絵から「色彩の魔術師」と呼ばれたカールさんが、先日、91才で亡くなりました。カールさんは、「はらぺこあおむし」を印刷してくれたことで日本が大好きになり、飛行機に乗るのが苦手なのに、何度も日本へ来てくれたそうです。
4年前に、カールさんは日本の皆さんへ「長年、私の絵本を楽しんでくれていること、そして親から子へと受け継いでくれていることに感謝の気持ちを捧げます。ありがとう。」というメッセージを送っています。
校長先生も本が大好きで、バッグの中には必ず本を入れて通勤電車の中で毎日読んでいます。皆さんも、カールさんのメッセージを思い浮かべながら、ぜひたくさんの本に親しんでください。