5月15日 6年生 その1
- 公開日
- 2020/05/18
- 更新日
- 2020/05/18
おしらせ
5/15(金)
6年 社会「憲法と法律って、何がちがうの?」
わたしたちのまわりには、たくさんの法やきまりの中で、社会生活を送っています。
今、みなさんが家庭学習で学んでいる「日本国憲法」も、法の1つです。
「法律」と言われて、みなさんが知っている法律はありますか?
例えば、犯罪行為をしてしまった人は、刑法という法律によって基づいて裁かれます。
火事を起こさないように建物のいろいろなきまりを決めたものは、消防法。
道路の整備などのきまりは、道路法。
みなさん、小学生が学ぶことについてのきまりは、教育基本法。
「法律」といっても、社会生活のおける数多くのきまりがあるのです。
では、「日本国憲法」と「その他の数多くの法律」は、何がちがうのでしょう?
一言で説明するのは、難しいですね。
「憲法は、国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。」
「国民が制定した憲法によって国家権力を制限し、人権保障をはかることを「立憲主義」といい、憲法について最も基本的な考え方です。」
つまり、憲法は、国民のために、国民の権利・自由を国家権力から守るためにあるのです。
だから、「国民主権」の下で、選挙が行われて、国の代表を国民が選ぶし、私たちが人間らしく生きる権利を定めた「基本的人権の尊重」がされ、戦争を二度としないという「平和主義」を定めているのです。
「日本国憲法」は、日本国民にとって、最も大切なことが定められています。
では、「法律」はどうなのでしょう?
「法律というと、私たちが守らなくてはいけないもの、そして、違反すると処罰されることもあるもの、という怖いイメージがあるかもしれません。」
要するに、法律の多くは、私たちに対してチェックを働かせるもの。
憲法は、私たちの権利・自由を守るために国に対してチェックを働かせるもの。
逆のイメージをもつと分かりやすいようです。
(日本弁護士連合会ホームページ「憲法って何だろう?」より部分的に引用)
この日記を書くために、参考にした「日本弁護士連合会」のホームページに、憲法絵本「憲法って、何だろう?」
( https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/activity/data/constitution/what_pic-book.pdf )
という分かりやすい資料がありました。
いまいち、憲法という形のないものを学習するのが難しいなという人は、ぜひ読んでみてください。今までの社会の学習とちがってイメージしにくい人もいるかもしれません。でも政治の勉強は、とても大切です。この国の未来を決めるのは、君たちですから。
多くの人は11才。あと7年経ったら、君たちも選挙権をもち、日本の国の将来について考える義務があり、権利があるわけです。君たちが日本の国の主人公です!