第3学期始業式
- 公開日
- 2018/01/09
- 更新日
- 2018/01/09
できごと
第3学期の始業式です。今日から3学期が始まります。3学期は準備の学期です。1年間の成果を確認して、次のステップにつなげる学期にしていきましょう。(遠藤)
校長講話の内容です。
みなさん、おはようございます。そして、新年あけましておめでとうございます。平成30年が始まりました。創立70周年の節目を越え次の10年を見据え、生徒の皆さんと私たち教職員が一丸となって新たな駒沢中学校を創っていきましょう。
さて、私はこれまで、学期ごとの重点目標をみなさんに示してきました。1学期は「基本の形を身につける」、2学期は「実りの学期、学校生活の充実と発展」でした。それでは3学期です。3学期のテーマは「準備の学期」とします。1年間の成果を確認して、次のステップにつなげる学期にしていきましょう。
4月から、1年生は中堅学年に進級します。そのために必要な力は「責任と自律〜自分をコントロールすること〜」です。先生に頼りきるのではなく、自分たちだけで責任のある行動がとれるようになってください。来年度の新入生の手本となる生活態度をしっかり身につけましょう。
2年生は、最高学年となり自らの進路に向かっていく年になります。駒沢中学校の顔となるという自覚を持ち、自分をコントロールするという自律から、ひとりだちをするという「自立」に高めていきましょう。
3年生は、9年間の義務教育が終わり、自ら切り開いた進路に進んでいきます。希望進路の実現に向けて、全校で支援していきます。ぜひ、4月からの展望と充実感を持って卒業してほしいと思います。
話は変わりますが、私はここ数年、正月には箱根駅伝の応援に出かけます。昨年は芦ノ湖で、今年は日比谷通りで、選手の激走を見てきました。自分の持てる力以上のものを出し切って走る姿にはいつも心を打たれます。今年は往路2位の青山学院大学が、復路で逆転して4連覇を達成しました。4年間で必ず選手が入れ替わる学生スポーツでの4連覇は見事というしかありません。この常勝チームを育て上げたのが原晋(はら すすむ)監督です。
原監督は、とてもわかりやすい言葉でチームのことや駅伝のことを伝えてくれていますが、その中のことばをひとつ紹介します。昨年のこの時期にも話しましたので、2・3年生の皆さんは覚えているかもしれません。原監督は「目標の持ち方」について、「半歩先を見据えた目先の目標と、将来的なビジョンの両方持つことが大切。そして、今の環境を言い訳にしてはいけない」と言っています。これはどういうことか、スライドを見ながら具体的に考えましょう。
まず一つ目は「将来を見据えたビジョン・見通し」です。これはかなり高い目標になりますので、一気に達成するのはとても大変です。そこで二つ目が必要になります。それが「半歩先を見据えた目先の目標」です。自分の今ある環境や条件に見合った達成可能な、少し高い目標ということです。スモールステップで一段ずつ着実に、将来のビジョンに近づいていくことが大切です。そして、スモールステップを上る度ごとに達成感や満足感を味わうことが重要なようです。その達成感が、次のステップに到達しようとする意欲につながるからです。原監督と青山学院の駅伝チームは、過去に予選会落ちを何度も繰り返しながら、15年もかけてこの言葉を有言実行し、現在の常勝チームへと成長したのです。
私は2学期の終業式で、「新年の抱負、1年間の見通しを具体的に考えよう」とお話ししました。3学期を「準備の学期」とするには、次のステップにむけた見通しが必要です。スポーツの世界の話を引用しましたが、この話は私たちにとってどの場面にでも応用できると思っています。目標設定の参考にしてください。
長くなりましたが、以上で終わります。
平成30年1月9日 第3学期始業式