今日の一冊 その3
- 公開日
- 2020/05/11
- 更新日
- 2020/05/11
できごと
今日は夏のような暑さですね。1・3年生のみなさん、資料配布お疲れ様でした。水分をしっかり取って、熱中症に気を付けましょう。図書室では「駒沢中貸出冊数ランキング」というコーナーが設けてあります。駒中生イチオシの本が並んでいます。図書室を利用する際は、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
さて「今日の一冊」の3冊目は瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」です。この本は、2019年本屋大賞で見事大賞を受賞しました。多くの書店員さんが昨年いちばん売りたいと思った本です。
高校2年生の優子はこれまで3人の父親、2人の母親に育てられてきました。何度も家族が変わりましたが、自分を不幸だと思ったことはなく、辛いと感じたことありませんでした。そんな優子ですが、今は血縁のない父親「森宮さん」と二人で幸せに暮らしています。高校受験を控えた優子と森宮さんの関係は少しずつ変化していきます。
優子と森宮さんが食卓を囲み、たわいもない話をする場面にほっこりします。また森宮さんが作る料理、優子が買ってくるデザートは、彼らの心情と結びついており面白いです。そしてクライマックス、5人の親たちの優子への愛は、涙なしには読めません。(岡崎)