用賀中学校日記

3月11日 ― 忘れてはいけない思いを胸に 

公開日
2026/03/12
更新日
2026/03/12

校長室だより

  今日の朝の時間、用賀中学校では全校で黙とうを行いました。

3月11日。
この日は、私たち日本にとって特別な意味をもつ日です。
2011年、平成23年に発生した東日本大震災から、今年で15年が経ちました。
多くの生徒の皆さんがまだ生まれていなかった頃の出来事ですが、「知らない時代のことだから関係ない」ではなく、知ろうとし、考え、受け継いでいくことが大切だと思っています。
 副校長の松下先生から、放送で震災についてのお話がありました。
当時、宮城県北部では震度7が観測され、約10メートルの大きな津波が町を襲いました。
報道では、19,747名もの方が亡くなり、110万棟以上の家屋が被害を受けたと言われています。数字だけを見ると大きな規模の災害として感じられます。

しかし、その数字の裏側には「一人の大切な命」があります。  
芸能人のビートたけしさんが「2万人が亡くなった災害じゃない。1人が亡くなったという出来事が2万も起きた災害なんだ」と語った言葉を紹介していただきました。
残された人にとって、その“一人”はかけがえのない存在です。私たちはその思いを忘れず、心で寄り添うことの大切さを感じたいと思います。   また、津波で壊れた家や流された物は、当時「がれき」と呼ばれていました。しかし、それらは人々の思い出がつまった大切な家であり、失いたくなかった宝物でした。今では「被災物」という言葉も使われるようになり、物に込められた思いも大切にしようという考えが広がっています。   今日の黙とうは、そうした一つひとつの命、そして生きている私たち自身の命について改めて思いを寄せる時間でした。わずか1分の静かな時間でしたが、生徒のみなさんの真剣な姿勢から、その思いがしっかり伝わってきました。

 3月11日は、「思いを新たにする日」。遠く離れた誰かの気持ちに寄り添い、自分の心を整える大切な機会です。用賀中学校では、これからも命を大切にする気持ち、そして他者に思いを向ける優しさを育んでいきたいと思います。

 今日の黙とうに参加してくれた生徒のみなさん、そしてご家庭・地域のみなさま、日頃のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。

  世田谷区立用賀中学校 校長 毛利慎治