みんなでつくる、みんなのルール ~生活のきまりを確認しました~
- 公開日
- 2025/04/10
- 更新日
- 2025/04/10
校長室だより
4月10日(水)の1時間目、用賀中学校では全校生徒が体育館に集まり、「学校生活のきまり」について生活指導主任の先生からお話がありました。新年度のスタートにふさわしい、学校全体で大切にしたい生活のルールについて考える貴重な時間となりました。
「ルールって、なんのためにあるのだろう?」という問いかけから始まった先生のお話。日常の中で当たり前のように守っているルールにも、実は大切な意味があることを改めて考えるきっかけになりました。「みんなが気持ちよく、安心して学校生活を送るためにルールがある」という言葉には、生徒も深くうなずきながら耳を傾けていました。
さらに、今年度の用賀中学校では、生活のルールを「大人が決めて押しつけるもの」から「みんなで意見を出し合いながら一緒に作り上げていくもの」へと進化させていこうという新たな方針が打ち出されました。
先生からは、「ルールがあるからこそ、自由に生活できる。だからこそ、自分たちが納得できるルールを、自分たちの言葉で作っていこう」と、生徒一人ひとりが主役となる姿勢の大切さが語られました。この考え方は、生徒たちにとって大きな刺激となり、これからの学校生活をよりよいものにする原動力になるはずです。
たとえば、「時間を守る」「あいさつをする」といった基本的なことも、その背景には相手への思いやりや信頼関係の大切さが込められています。生徒同士でどんなルールが必要かを話し合うことで、より納得感のある校則やきまりが生まれていくでしょう。
この日の全校集会では、生徒たちの聞く姿勢も非常に立派で、静かに、そして真剣に話に耳を傾けている様子が印象的でした。話を聞く態度そのものが、用賀中の良き校風を表していたように思います。
これから始まる1年間、生徒の皆さんには、自分たちの学校をどうしていきたいのか、どんな雰囲気で生活したいのか、積極的に考えて発信してもらいたいと思います。私たち教職員も、皆さんの声をしっかり受け止め、一緒によりよい学校づくりに取り組んでいきます。
相手の気持ちを想像する力、自分とは違う意見を受け入れる柔軟さ、そして自分の意見を言葉にして伝える勇気を大切にしながら、気持ちよく、思いやりあふれる学校生活をみんなで築いていきましょう。
世田谷区立用賀中学校 校長 毛利 慎治