運動会盛り上げ日記 主役は君だ 〜三年生の集大成「進化・深化・真価」〜
- 公開日
- 2025/05/09
- 更新日
- 2025/05/09
校長室だより
運動会が近づく中、各学年の練習にもいよいよ熱が入ってきました。今日は、用賀中学校の最高学年である三年生の学年種目をご紹介します。種目名は、その名も「進化・深化・真価(しんか・しんか・しんか)」。このユニークな名前には、三年生たちの成長の歩みがすべて込められています。この競技は、一年生のときから取り組んできた種目を段階的に組み合わせ、三年生としてさらに進化した姿を見せる“連続競技”となっています。
種目の順番は、まず「玉入れ」、次に「大縄跳び」、そして最後に「ムカデ競争」。それぞれの種目は、ただ競うだけでなく、三年間で積み上げてきたチームワーク、判断力、そして一人ひとりの責任感が試される場面でもあります。
最初の玉入れでは、すばやく正確に球を投げ入れる集中力と、仲間同士のリズムがポイントになります。続く大縄跳びでは、クラス全員が心をひとつにして跳び続ける持久力と団結力が問われます。回し手と跳ぶ側、どちらが欠けても記録は伸びません。そして最後のムカデ競争では、足並みをそろえ、声を掛け合いながらゴールを目指します。
この一連の競技は、ただ身体を動かすだけでなく、仲間とのコミュニケーションや信頼関係が極めて重要です。だからこそ、三年間の成長が形になって見える、まさに“進化・深化・真価”の名にふさわしい種目なのです。
三年生たちは、自ら作戦を考え、練習を重ねるなかで、お互いの強みを理解し合い、弱点を支え合っています。その姿には、単なる体育的活動を超えた「深い学び」が確かに存在しています。
各クラスともに、毎日の練習に真剣に取り組みながら、どこか楽しそうな雰囲気も忘れません。時には思うようにいかない場面もありますが、そこから逃げずに向き合い、どうすればうまくいくのかを話し合う姿は、まさにリーダーとしての成長を感じさせます。
そして、当日の競技を彩るBGMにも注目です。三年生のリクエストによって選ばれた曲が、それぞれの場面で流れ、競技にさらなる熱気と感動を加えてくれることでしょう。音楽とともに刻まれる一瞬一瞬が、三年生の記憶に深く残ることは間違いありません。
最高学年としての誇りと責任を胸に、そしてこれまでの中学校生活で得たすべてを力に変えて、三年生はゴールを目指します。その姿はきっと、見ているすべての人の心に響くはずです。
運動会当日は、そんな三年生の集大成とも言える「進化・深化・真価」に、どうぞご期待ください。保護者の皆さま、地域の皆さま、温かいご声援をよろしくお願いいたします。
世田谷区立用賀中学校 校長 毛利 慎治