自己中心的な行動について自己中心的な行動について考えます。まず押さえておきたいのは、人間は生物として本能的に自己本位にならざるを得ないということです。自分を利する行為を全て否定することはできません。 相手の行為を「ジコチュウ」と言って非難することはありますが、誰もが「ジコチュウ」が本質であることを知る必要があります。その上で、自己中心的な行動をしている自分を常に客観視できるかどうかが大切となってきます。もう一人の自分が自分自身の行動を冷静に見ようとする姿勢です。 そして、その行動の中で全て自分に利するだけでいいのか、他人を利することにも想像を及ぼしてみなければならないのでは、という意識を少しずつ醸成していくことが中学生段階で求められてきます。 幼い頃、親に何かを買ってほしくて駄々をこねた時期は誰にでもあります。買ってくれないと地面に転がって泣きわめいたかもしれませんね。その頃は困った親の顔を見ることもなかったでしょう。でも成長とともに自分のために相手を困らせればいいという意識から、困らせて申し訳なかったという意識も芽生えてきます。その意識(認識)の変容こそが精神面での成長に繋がります。「自己中心にならないようにしよう」ではなく、「自己中心である自分を知り、その上で他人のことも意識するように心がけよう」が一つの答えかもしれません。 今年度もいらいろな機会に「熟考」しましょうね。 |
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