川場移動教室を終わって1
- 公開日
- 2008/10/09
- 更新日
- 2008/10/09
校長室だより
6日から昨日8日まで、二泊三日の「川場移動教室」を引率してきました。なかには、初めて親元を離れて宿泊したという子もいたと思います。また、家族の旅行とは違って集団活動ですから、みんなのペースにあわせなければいけないので我慢の連続で辛かった子もいたでしょう。なれない場所での宿泊で、さびしかったり興奮したりしてなかなか寝付けなかった子もいたでしょう。それでも子どもたちはこの三日間で確実に成長してきたことを、引率の責任者として自信を持ってお伝えします。
「かわいい子には旅をさせろ」という言葉がありますが、この「旅」は、旅行と言う意味だけではなく、様々な体験という意味あいがあると思います。子どもたちは様々なことを知っていますが、体験や実感が伴っていない場合が多くあります。それが、この三日間の様々な経験でよくわかったのではないでしょうか。
飯盒炊さんで、火をおこし、冷たい水で米を研ぎ、十分とはいえない施設で工夫して野菜を切ってカレーの下ごしらえをする。自分でやらなければ食べられない。いい経験です。
山登り。持ち物は自分で考えて準備しなければいけない。10kmのアップダウンの続く山道を延々と歩く。「何でこんな苦労をしなければいけないのか?」。ここまできたら歩き続けるしかない。登っている最中は汗はかくし暑くてたまらない。休憩すると冷たい山の風に体が冷える。服装の調整は自分でしなければならない。くじけそうになる心との戦いでした。
普段経験しにくい「ねばならない」の連続が川場移動教室だったのです。〜つづく〜