11月10日 全校朝会の話
- 公開日
- 2025/11/10
- 更新日
- 2025/11/10
烏北小の生活
11月14日、今週の金曜日は、私たち烏山北小学校にとって、とても大切な日、「開校記念日」です。この北小が生まれた、誕生日です。
今からずいぶん昔、日本という国が大きく変わった明治時代に、「すべての子どもが学校で勉強できるようにしよう」と決まり、全国に学校が作られました。
この烏山地区にも学校ができましたが、最初は烏山神社の近くにあった小さなお堂が校舎でした。それから場所を何度か変え、昭和のはじめ頃は、今の烏山区民センターの場所に烏山小学校がありました。
終戦後、この町に住む人が増え、子どもたちも増えてきました。そこで、「もっと多くの学校が必要だ!」ということで、烏山小学校から分かれて、新しい学校を作ることになりました。それが、昭和28年(1953年)に誕生した、私たちの大切な烏山北小学校です。
開校した昭和28年4月、北小は入学してきた新1年生と、烏山小から移ってきた2、3年生までの394名の子どもたちと、11名の先生方でスタートしました。
当時の学校の周りは、まだ田んぼや畑が広がる場所でした。木造の校舎と校庭ができましたが、校庭にはまだ一本も木がなく、夏には草が子どもたちの背丈を超えるほどに伸び、草ぼうぼうだったそうです。
当時の子どもたちは、運動会が近づくと、みんなで力を合わせて、草を取り、石ころを一つひとつ拾い、グラウンドを平らにする作業をしました。これは大変な作業だったと思いますが、みんなで協力して学校を作っていく、「北小の心」がこの時からすでに始まっていたのだと感じます。
最初の卒業式は、開校から少し経った昭和32年です。実は、今、夏の寺子屋で美しいお琴を教えてくださっている舩川先生は、この第1回卒業生でいらっしゃいます。先生が、当時の石拾いの大変だったお話を懐かしそうに教えてくださいました。
開校以来、北小はたくさんの卒業生を送り出し、卒業生の方々は今も温かく学校を支えてくださっています。
校庭に植えられたアオガシ、サクラ、シラカシといった様々な木々も大きく育ち、みなさんに日陰をつくり、学校の歴史を見守ってくれています。
烏山北小学校は、先生方や地域の方々、そして何より、みなさん一人ひとり、全校児童でつくる「みんなの学校」です。私たちは、この73年の歴史と、先輩たちが苦労して作り、そして守り続けてきた「青がし活動」の思いを受け継いでいかなければなりません。
過去から今につながる北小の歴史を感じながら、学校生活を大切にし、感謝の気持ちを忘れずに、これからもみんなで素晴らしい学校生活を送っていきましょう。