学校日記

1月26日全校朝会の話

公開日
2026/01/26
更新日
2026/01/26

烏北小の生活




















 よく晴れた日、西の空の遠くに富士山が見えます。学校からだけでなく、烏山の地域のいろいろな場所からも、きれいに見えることがあるでしょう。



特にお正月は、空気が澄んでいて一段ときれいです。そんなお正月の富士山を見ると、私はいつも、あることを思い出します。



私は子供の頃、茨城県の北の方に住んでいました。小学生の頃、お正月を東京のおばあちゃんの家で過ごしたのですが、その時に見たお正月の東京の空は、真っ青で富士山がとてもよく見えていました。「東京の空もきれいなんだな」と思ったのを覚えています。



でも、中学生になって東京に引っ越してくると、驚くことがたくさんありました。



私が住んだのは、とても車の通りが多い道のそばでした。そこでは、晴れているのに空が白くにごっている日が多く、「お正月の空とは全然違うな」と不思議に思いました。



さらに驚いたのは窓を閉めていても、いつの間にか部屋の中に「黒いスス」がたまっていることでした。テレビの画面をふくと雑巾が真っ黒になるほどでした。それが当時の東京の日常だったのです。



お正月はあんなにきれいに見えていたのに、なぜ、普段の東京の空は白くにごっていたのでしょうか。



その原因は、車の排気ガスや、工場の煙突から出る煙でした。その中には、黒いススや体に悪い物質がたくさん含まれていたのです。空が汚れるだけでなく、私たちの体にも影響が出ました。太陽の光を浴びた汚れが「光化学スモッグ」になって、目がチカチカしたり、息苦しくなったりすることもありました。「光化学スモッグ注意報」が出ると、皆さんの大好きな外遊びも、プールの授業も中止です。せっかく晴れているのに外に出られない。それはとても残念なことでした。



こうした「公害」は、昔の日本や世界中で大きな問題になっていました。



それまでの人間は、「自然は大きいから、これくらい汚しても大丈夫。空気や海が薄めてくれるだろう」と甘えていたのですね。でも、大丈夫ではありませんでした。木が枯れ、虫や動物がいなくなり、海も汚れて魚がいなくなってしまいました。



今から20年ほど前、人間はようやく「このままではいけない」と気づき、深く反省しました。



そこから、車のエンジンを工夫したり、工場の煙をきれいにする装置を作ったりと、たくさんの努力が始まりました。何年もかけて空気をきれいにしていった結果、今みんなが見ているような、きれいな青い空を少しずつ取り戻すことができたのです。



さて、ここで皆さんに考えてほしいことがあります。



今、私たちが当たり前のように見ている「青い空」や「美しい富士山」は、何もしなくてもそこにあるものではありません。自然を汚しすぎたり、壊し過ぎたりしてしまった過去がありました。昔の人が失敗に気づき、一生懸命に変えてきたからこそ、今のきれいな景色があるのです。一度壊してしまった自然を元に戻すには、とても長い時間と努力が必要です。



では、今ここにあるきれいな空をずっと守っていくために、私たちはこれからどのように考え、行動していけばいいでしょうか?



また、空以外にも、私たちの周りで「大切に守らなければならないもの」には、どんなものがあるでしょうか?



ぜひ空を見上げて、自分に何ができるか考えてみてください。