学校日記

2月9日全校朝会の話

公開日
2026/02/09
更新日
2026/02/09

烏北小の生活




















今日は冬のオリンピックで、世界中の人々から誰よりも愛された「ある選手」のお話をします。



皆さんは「オリンピック選手」と聞くと、どんな人を想像しますか?きっと、幼い頃から専門の先生に教わり、恵まれた環境で練習してきた姿を思い浮かべるでしょう。でも、今から約40年前、たった一人で「ゼロ」からオリンピックにたどり着いた選手がいました。



彼の名前は、エディさん。イギリスのスキージャンプの選手です。当時のイギリスには、スキージャンプという競技そのものがほとんどありませんでした。教えてくれる先生もいなければ、練習する場所もありません。エディさんはイギリスで「たった一人のジャンプ選手」だったのです。



彼は練習のため、たった一人で外国へ渡りました。お金がないので、壁塗りのアルバイトをして遠征費を稼ぎ、道具は人から譲り受けた古いものを使いました。さらには目がとても悪く、分厚いメガネが滑走中に曇って、前がほとんど見えない状態で命がけのジャンプをしていました。



周りの人は彼を止めようとしました。「そんな環境で無理に決まっている」「恥をかくだけだ」と反対されたこともあります。



でも、エディさんはこう答えました。



「自分にとっての金メダルは、結果ではなく、あの場に立つことなんだ」



そして、夢がかないます。1988年のカルガリーオリンピックに出場することができたのです。エディさんの結果は、参加した選手の中で「最下位」でした。ところが、会場の何万人という観客は、金メダリストよりも大きな拍手と大歓声で彼を迎えました。誰もやったことがないことに、たった一人で立ち向かい、夢を叶えた彼の姿が、人々の心を震わせたからです。



エディさんは後に、こんな言葉を残しています。



「大事なのは、誰かと比べることじゃない。昨日の自分より、ほんの少しだけ遠くへ飛ぼうとすることだ」



エディさんのお話しを通して、伝えたいことはひとつです。



「挑戦すること」の価値は、順位やテストの点数だけで決まるものではありません。



「周りにやっている人がいないから」「失敗したら恥ずかしいから」と、諦めてしまうのはもったいないことです。勇気を出して一歩踏み出したその瞬間、皆さんの心には金メダルよりも輝く「自分だけの宝物」が生まれます。



6日(金)から新しい冬のオリンピックが始まりました。今回も、エディさんのように自分の限界に挑戦する選手がたくさん登場するはずです。テレビなどで選手たちが一生懸命頑張る姿を見たら、ぜひ『自分にとっての金メダル』って何だろう?と考えてみてください。そして皆さんも、周りの声に振り回されず、「自分はこれを頑張りたい!」という自分の気持ちを、大切に信じてあげてください。