全校朝会での学校長の話
- 公開日
- 2014/11/04
- 更新日
- 2014/11/04
26年度できごと
11月4日
いま学芸会に向けてみなさん頑張っていると思います。体育館のこのステージを見ても学芸会の雰囲気が伝わってきます。おなじ学年みんなで劇をつくるぞ、という気持ちをもってぜひ取り組んでください。
さて11月の人格の完成をめざしてのテーマは「フェア」です。「フェア」を日本語で分かりやすくいうとなかなか難しいのですが、「ずるいことをしない」ということです。「ずるいこと」とは自分だけ得をするため、いい思いをするため人のことを考えないで行動するということです。
よくスポーツの世界では「フェアプレーの精神を大切に」といいます。例えば、試合中に、審判から見えないところでわざと相手を蹴ったりする反則をするのは「フェアプレーの精神に反する」つまり「ずるい」ことです。
おおぜいの友だちと生活する学校では特に「ずるい」ことはしないという気持ちが大切です。集団でひとりの人をからかったり、集団で無視したりする「いじめ」は、フェアではありません。集団対ひとり、おおぜい勢対ひとり、とてもずるいことです。でも集団でからかったり無視したりする人たちは、はたして得をしたり、いい思いをしているのでしょうか。
私はそのような人は「かわいそうな人たち」だと思います。なぜなら、ひとりで無視したりからかったりするのではなく、かならず他の人と一緒でないと行動できないからです。からかったり、無視することがいけないことだと自分ひとりでは考えられないからです。
もしいじめをうけている人がいたら、まずは担任の先生やおうちの人、スクールカウンセラーの先生に相談してください。私に相談してくれてもいいです。そして、無視やからかいをする人に対しては「卑怯でずるいことをすると必ず自分にかえってくる」ことを教えなくてはいけません。私は中学校でいじめにあった人の中に、小学校では、いじめる側にいた人を何人も知っています。卑怯でずるいことをし続けた結果、みんなから信用されなくなってしまったからです。だからこそ、いますぐ、いじめる人たちにそのことに気がついてもらいたい。そして絶対に「卑怯でずるいことはしない」と心に誓ってもらいたいと思っています。