学校日記

全校朝会での学校長の話

公開日
2015/05/18
更新日
2015/05/18

27年度できごと

5月18日 
 おはようございます。月曜日に3年生と5年生の遠足に一緒に行き、そしてみどりの日というお休みが入ったのでこの朝会でお話をするのは、なんと1か月ぶりです。

 さて、その遠足ですが、どの学年もみんなで遊んだり、班行動で協力したりして楽しむことができたようです。そしてもう一つ、どの学年も電車で行きました。「公共交通機関」という赤ちゃんからお年寄りまで誰でも乗れるものです。だからこそ、自分たちだけではない「相手の気持ちを」を考えて行動できるかどうかが大切でした。たくさんの烏山北小の子どもたちが、まわりの迷惑にならないよう小さな声でお話をしたり、他のお客さんに席を譲ったり、きちんと「思いやり」をもった行動ができたようです。さすが、今年から「き」りつ正しい子どもをめざす烏山北小学校の子どもたちですね。「規律正しさ」をめざすということは、実は自分だけのことを考えるのではなく、周囲のことを考えられる「思いやり」の心をもてるかどうかだったのです。

 遠足に一緒に行った私がひとつだけ気になることがありました。例えば、山登りで班から遅れた人に注意をする時の言葉かけ。集合場所で列から離れてしまった人への注意の仕方。時々、そのような人に周囲の人たちが一斉に厳しい言葉で注意をする場面がありました。同じ班の人たちや周囲の人は、おそらく「きちんと並んで!」「みんなに迷惑かけないで!」という気持ちからつい大きな声になったり、きつい言い方をしてしまうのだと思います。でも、考えてみてください。自分がもしちょっとした不注意で列から離れてしまったとき、何人もの友だちから同時にきつい言葉で注意をされたら。

 人格の完成の5月のテーマは人を思いやること。これは「他の人の身の上や心の中を推し量って、気をくばること」という意味です。大勢でひとりに対して厳しく注意をすることが本当にその人のためになるのかな。今から話をしようとする相手はいつもと同じ表情をしているのかな。不安な寂しい表情をしていたら優しく接してあげよう。このようなことを考えて自分の行動ができる人こそが「思いやりをもてる人」と言えるのです。

 みなさんも自分の言うこととやることに相手への「思いやり」がきちんと込められているかどうか考えてみてください。