全校朝会での学校長の話
- 公開日
- 2016/07/04
- 更新日
- 2016/07/04
28年度できごと
7月4日
あと約2週間で夏休みになります。家族で旅館やホテルに泊まる機会も増えることでしょう。最近は、自分が好きなだけ食べられる「食べ放題」があるところも増えてきました。しかし、食べられると思っていろんなものを取ってみたものの、思ったような味でなかったり、途中でお腹が一杯になったりして、お皿に残った料理はその後ゴミとして捨てられてしまいます。
このように食べられるのにゴミとして捨てられる食べもののことを「食品ロス」といいます。今日本では、これがものすごい量になっていることが問題になっています。どれくらいあるかというと、1年間で500万トン。なんと日本全国で1年間に作られるお米と同じ量です。このお米でおにぎりを作ると、毎日1億個のおにぎりができます。その量がゴミとして捨てられていることになります。もったいないですね。
では、どうしたらまだ食べられるものを捨てずにすむでしょうか。
大事なことは、食べものを買うとき食べきれる量かどうかを考えて買うこと。あれも食べたい、これもおいしそう、と思ってたくさん買い込み、冷蔵庫に入れておいたら、いつのまにか日にちが経って食べられなくなって捨ててしまった、ということがないようにすることです。
同じように、レストランやホテル、旅館で食べ放題のところがあっても、自分が食べきれる量だけを取る。初めて食べるメニューの場合、最初はほんの少しだけ取ってみて、食べられるようだったら、お代わりをします。
世界を見渡すと、日本の人口の何倍もの人が、その日の食べものも買えずに困っています。食べものについては、残して捨てるのはもったいない、という気持ちを大切にしてください。