ESD(持続発展教育)とは
2002年に開催された“持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット)”の実施計画の議論の中で、日本は、「持続発展教育(ESD)の10年」を提案し、各国の政府や国際機関の賛同を得て、実施計画に盛り込まれることとなりました。このことを踏まえ、日本は、2002年の第57回国連総会に、2005年からの10年間を「ESDの10年」とする決議案を提出し、満場一致で採択されました。この国連決議では、「ESDの10年」の推進機関としてユネスコが指名されています。
ESDは、持続可能な社会づくりのための担い手づくりです。ESDの実施には、特に、人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと、他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「かかわり」、「つながり」を尊重できる個人を育むこと、の2つの観点が必要です。また、環境教育、国際理解教育、基礎教育、人権教育等の持続可能な発展にかかわる諸問題に対応する個別分野の取組のみではなく、様々な分野を多様な方法を用いてつなげ、総合的に取り組むことが重要です。
世田谷区のESD
世田谷区教育ビジョン第3期行動計画では、「未来を担う子どもを育てる教育」の柱に、ESDを以下のように位置づけています。
東日本大震災を経た日本では、環境やエネルギーについて考えたり、人と人との絆について考えたりすることがこれまで以上に求められています。世界には環境や人権の問題をはじめとする様々な課題がありますが、子どもたちが、資源の有限性や環境について考え行動したり、多様性を尊重する価値観をもって行動したりすることができるよう、「持続可能な発展のための教育」(ESD)を推進していきます。
- 環境・エネルギー教育の推進
- 区立学校のユネスコスクールへの加盟
- 社会性をはぐくむ体験活動・国際理解のための体験活動の推進
- キャリア教育の充実
- 教科「日本語」の充実
ユネスコスクール加盟 2013.9.30
駒沢中学校はユネスコスクール加盟校です。
駒沢中学校のESD
上図のイメージにシチズンシップ教育(法教育、租税教育、消費者教育、金融教育など)の視点も加えながら実施しています。
▼ESD(持続発展教育)全体計画 ▼ESDプロジェクトの概説(英文付)理科とESD
▼3年理科ESD集団討論 3B1回目理科の授業では、ESDの単元で集団討論を取り入れた学習をしています。
キャリア教育とESD※主に総合的な学習の時間
- キャリア教育では、必要な基盤となる能力「基礎的・汎用的能力」を人間関係形成・社会形成能力(他の人や集団・社会とかかわる力、つながる力)、自己理解・自己管理能力(自己を生かす力)、課題対応能力(考え、行動する力)、キャリアプランニング能力(将来を見通す力)であるとしています。
- 人間は、生涯にわたり社会人・職業人としてのキャリアを形成していきます。変化の激しい社会、グローバル化した社会においては、「基礎的・汎用的能力」を身に付けた自立した社会人・職業人になることと同時に、子どもたちの視野を広げ、社会貢献、環境保全など、職場・職業等を通じて様々な人たちと課題の解決のために協働する「持続可能な社会」の構成員となることが重要です。
- 人や社会、自然とのかかわりやつながりは、働くことと無関係ではありません。かかわりやつながりを大切にするESDの観点を取り入れ、世田谷9年教育のその先に生徒一人ひとりの社会的・職業的自立を目指すキャリア教育に取り組んでいきます。
学校日記
表示項目はありません。
配布文書
配布文書はありません。