学校保健委員会

定期健康診断、環境衛生検査等の結果をふまえ、学校医等の先生方から本校の学校保健についての助言があります。専門的なお話や健康診断結果の分析、保護者の方々からの質問などを、学校保健安全計画等に生かしていきます。

学校保健委員会

救急救命の研修

駒沢中学校では、朝「行ってきます」と家を出た生徒を「ただいま」と無事に帰すことを基本としていますが、万が一のことに備え、世田谷消防署等にご協力いただき、教職員が救急救命講習(心肺蘇生、AED、応急手当)を受けています。

救急救命心肺蘇生救急救命AED救急救命AED2

食物アレルギーに注意しましょう 参考:厚生労働省ホームページ

食物アレルギーとは

  • 特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいいます。
  • 原因食物は多岐にわたりますが、鶏卵、乳製品、小麦、ピーナッツ、大豆製品、そば、ゴマ、甲殻類(エビ、カニ)などです。
  • 食物アレルギーの症状は多岐にわたり、皮膚・粘膜、消化器、呼吸器、さらに全身性に認められることがありますが、最も多い症状は皮膚・粘膜症状です。複数の臓器に症状が出現する状態をアナフィラキシーと呼び、呼吸器症状の出現はさらにアナフィラキシーショックへ進展するリスクが高まるので注意が必要です。
  • 「原因となる食物を摂取しないこと」が基本です。

アナフィラキシーショックとは

  • アレルギー反応により、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、ゼーゼー、息苦しさなどの呼吸器症状が、複数同時にかつ急激に出現した状態をアナフィラキシーといいます。その中でも、血圧が低下し意識レベルの低下や脱力を来すような場合を、特にアナフィラキシーショックと呼び、直ちに対応しないと生命にかかわる重篤な状態を意味します。
  • 皮膚が赤くなったり、息苦しくなったり、激しい嘔吐などの症状が複数同時にかつ急激にみられますが、もっとも注意すべき症状は、血圧が下がり、意識が低下するなどのアナフィラキシーショックの状態です。
  • 意識障害などがみられる子どもに対しては、まず適切な場所に足を頭より高く上げた体位で寝かせ、嘔吐に備え、顔を横向きにします。そして、意識状態や呼吸、心拍の状態、皮膚色の状態を確認しながら必要に応じて一次救命措置を行い、医療機関への搬送を急ぎます。アドレナリン自己注射薬である「エピペン」(商品名)の処方を受けて学校で預かっている場合には、適切なタイミングで注射することが効果的です。

アレルギー対応委員会

校長 副校長 養護教諭 保健主任 管理栄養士(家庭科教諭) 各学年主任

駒沢中学校では、食物アレルギーのある生徒とその保護者と連携して、事故防止に努めています。マニュアルを作成し、エピペンを持っている場合は、朝、職員室で預かり、下校時に返却するようにしています。写真はエピペンの校内研修の様子です。

エピペン

感染症に注意しましょう

デング熱

平成26年に東京都内でデング熱が発生しました。

デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。ヒトからヒトに直接感染するような病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。デング熱は、体内からウイルスが消失すると症状が消失する、予後は比較的良好な感染症です。しかし、希に患者の一部に出血症状を発症することがあり、その場合は適切な治療がなされないと、致死性の病気になります。日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられるヒトスジシマカが媒介します。

  • 流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども利用されています。

ノロウィルス

感染性胃腸炎の患者届出数は、例年11月上旬から急増し、12月をピークに一旦減少しますが、1〜3月に再度増加し、その後徐々に減少していきます。12月のピークはノロウイルス、春のピークはロタウイルスによって形成され、腸炎ビブリオなど細菌性のものやいわゆる食中毒によるものが夏期の胃腸炎の原因になっています。

ノロウイルスは冬の胃腸炎の主な原因で、嘔吐や下痢を引き起こします。食中毒のように、このウイルスに汚染された水や食品を口することで感染しますが、風邪のように人から人へも感染します。また、感染しても症状が現れないことがありますので、家族に胃腸炎症状がある時は要注意です。 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24〜48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これら症状が1〜2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。

  • 最も大切なのは手を洗うことです。特に排便後、また調理や食事の前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
  • 便や吐物を処理する時は、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
  • カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。(中心温度85℃1分以上の加熱が必要です)
  • 吐物等を処理する際は手袋・マスクを着用し、汚染された床等は塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)で拭くなど、二次感染に注意してください。

インフルエンザに注意しましょう

インフルエンザは流行性があり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。日本では、例年12月〜3月頃に流行します。インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類されます。このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)飛沫感染です。

  • 流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを除去するために有効な方法です。
  • 咳エチケット([1]咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと、[2]咳が出るときはできるだけマスクをすること、[3]手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗うことなど)を守ることを心がけてください。
  • 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるので、特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50〜60%)を保つことも効果的です。
  • 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
換気ポスター
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熱中症に注意しましょう

熱中症とは、暑熱環境で発生する障害の総称で、熱失神、熱疲労(熱ひはい)、熱射病、熱けいれんに分けられます。スポーツで主に問題となるのは、熱疲労と熱射病です。応答が鈍い、言動がおかしいなど少しでも意識障害がある場合には、重症の熱射病を疑って対処してください。気温が高いと熱中症の危険が高まりますが、それほど気温が高くなくても湿度が高い場合は発生します。また、梅雨明けなどに急に暑くなり、体が暑さに慣れていないときに多く発生します。暑さに慣れるまでの1週間くらいは、短時間で軽めの運動から始め、徐々に慣らしていきましょう。

  • 熱失神、熱疲労は、涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給します。足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には、病院に運び、点滴を受ける必要があります。
  • 熱射病は、体を冷やしながら、集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。体温を下げるには、水をかけたり濡れタオルを当てて扇ぐ方法、くび、腋の下、足の付け根など太い血管のある部分に氷やアイスパックをあてる方法が効果的です。
熱中症モニター熱中症モニター2

夏季は熱中症モニターを使って計測しています。

リンク集

▼東京都健康安全研究センター▼国立感染症研究所▼東京都感染症情報センター▼環境省熱中症予防サイト▼日本体育協会 熱中症を防ごう

学校日記

1 4/25(木) 保健コーナー 記事画像1 おはようございます。昨晩の雨は上がりましたね。今日も一日よろしくお願いします。写真の場所は、職員室から保健室に向かう南校舎で...  [2024年4月25日up!]

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