全校朝礼(人権に関する講話)
- 公開日
- 2017/12/04
- 更新日
- 2017/12/04
できごと
本日、全校朝礼を行いました。以下は校長先生のお話です。
今日から来週10日(日)までの一週間は「人権週間」です。
このきっかけとなったのが、1948年12月10日の国際連合での世界人権宣言の採択です。また国連に加盟している国では今月10日を人権の日と定めています。
この人権週間が始まった当時の日本の人権を取り巻く環境は現代とはかなり違うものでした。太平洋戦争が終わり、荒廃した国土をどのように復興するのか、戦争による体と心の傷をどう直すか、ということが日本全体の最優先すべきことで、「人権」という言葉を耳にするのは中学校の社会科の授業が初めてだった、と高齢者の方が口にしています。
それから69年後の現代は、当時とは比較にならないくらい世の中が変化する速度が早く、世界中の人とものが交通や通信技術で結ばれている時代です。日本人とは言葉も考え方も全く異なる外国の人が同じ教室、同じ職場にいることが当り前の世の中です。この様な世の中で今、様々な人権に関する課題が指摘されています。
先週新聞に折り込んであった東京都の広報誌に、この人権週間にちなんだ記事が掲載されています。全教室に配布するので、どんなものがあるのかをぜひ確認してみてください。そして日頃みなさんが生活している中で、「あっ、これって、あの人権問題かもしれない」と気づく感覚(人権感覚といいます)をもってもらいたいと思います。「これ以上進むと相手の心を傷つけるかも」と直感的に感じる感性、そしてそれをそこで止めるちょっとした勇気、この人権感覚をぜひ身に付けてもらいたいと思っています。