学校日記

全校朝礼の様子です

公開日
2018/11/12
更新日
2018/11/12

できごと

今朝の全校朝礼は、今月の人格の完成のテーマの言葉がもつ意味についての話題でした。校長講話の内容を掲載します。
「今日はみんなに、今月の人格の完成のテーマであるフェアの意味について考えてもらいたいと思います。
先週、4人の医学部大学生による紙上座談会の記事が新聞に載りました。タイトルは「不正入試をどう思う?」です。私立の大学医学部の入試で、得点の操作を行なったり、浪人生に不利な状況を作ったりしたことをどう思うか、を聞いていました。そのタイトルから当然「とんでもない」「絶対許されない」という意見ばかり、かと思いました。しかし、そのうち少なくともひとりは、今回の入試の仕組みを「私立なら仕方がない」と擁護する意見でした。
フェアには「不正な行為は許さない」という意味があります。しかし考えてみれば、不正入試の「不正」という文字はあくまで新聞やマスコミが付けた見出しです。それが本当に「不正」といえるのか。それに対しての様々な意見を新聞紙面に登場させることこそがもうひとつの「フェア」つまり『公平に考え異なる意見を言う人の人権を尊重する』ということだと思います。
最近SNS上で皆と違う意見の人を無視し仲間外れにするなど、自分たちと違う考えをすぐに悪者と決めつける風潮があります。地球に73億の人がいれば考え方も73億通り。という前提に立ち、どうして自分はそう思うのかを正々堂々と相手に伝える努力をし続けることが大切だと思います。少なくとも学校では、この「フェア」の精神を大切にした時間を過ごしてくだい。
ところで、先週の学芸発表会では区民会館での皆さんの合唱に心を奪われた人が続出しました。実行委員会スローガン「勢声堂々あなたの心を奪います」がそのまま現実になった感じです。「正々堂々」の正しいという文字を「勢いのある声」という文字に置き換えたスローガンは見事。素晴らしいの一言です。このようなフェアプレーなら何度心を奪われてもいいですね。これからもフナキボの伝統として是非それぞれの後輩に引き継いでいってください。」