校長式辞
- 公開日
- 2021/04/07
- 更新日
- 2021/04/07
できごと
校長先生の式辞です。1年生も真剣に話を聞いています。(田村)
第10回船橋希望中学校入学式式辞
3月末から例年になく暖かな日が続き校庭の桜も新緑に衣替えをし始めました。
まずは、船橋希望中学校に入学した220名の新入生のみなさん。入学おめでとうございます。今日からいよいよ船橋希望中学校の生徒、フナキボ生となります。
昨年の今頃、緊急事態宣言を受けて小学校に行くことができない日々が続いた時、この先どうなってしまうのか不安に思っていたことでしょう。それから1年がたち、まずは無事に中学校に入学できたことを、心から喜んでください。
今の心のうちは、中学校生活に対する期待と不安が入り交じった複雑なものであると思います。みなさんの先輩も入学したときは、同じことを思っていました。しかし、みなさんが期待していることは入学してすぐに実現します。
まず小学校にはない「部活動」という新たな分野への挑戦が待っています。運動会や学芸発表会は、それぞれ練習の段階から、学校全体が熱く燃えあがります。生徒会や委員会での取り組みも、より高度になります。これらのことに情熱を注ぎ、持てる力の全てを注ぎ込むことで、友だちとともに味わえる充実感は小学校では経験できないレベルです。
一方、不安な気持ちもあると思います。特にこれからしばらくは、徹底した感染症対策の中での学校生活です。そんな中で、新たなことに挑戦しつづける。そんなことができるのだろか。大丈夫です。みなさん12期生には、10期生と11期生という頼もしい先輩がついています。昨年4月からの一年間、感染症対策のため各地の学校では様々な行事が中止となりました。そんな中、船橋希望中学校では「大変だからやめておこう」ではなく「どうしたら実現できるか」という気持ちを先生と生徒が持ち続け、世田谷区内で最も多い生徒数であるにも関わらず、最後まであきらめない姿勢を持ち続けました。不安な気持ちになったら、ぜひ先輩たちに相談してください。そしてひたむきに努力を重ねる先輩たちを追いかけてください。フナキボの先輩は、必ずみなさんに進むべき道を示してくれます。そして、そんな皆さんを、船橋希望中学校の教職員も全力で応援します。
さて、最後になりますが、保護者の皆様。本日は入学式へのご臨席、心から感謝いたします。小学校6年間を大変な思いで成長を見守ってこられたこと、そして最後の1年間は新型コロナ対策の中での学校生活でさらに心配ごとが増えたことと思います。
思春期を迎える中学校で、お子さまが人として成長していくためには、様々な経験をして失敗を乗り越えていく必要があります。このような時に、小学校では、保護者が手を貸していたこともあったと思いますが、中学校では少し離れたところから、そっと見守ることをお願いしています。そして、心のつながりだけは離さないようにしていただければ、3年後、本校を巣立つ際には驚くほど成長したお子さまの姿に感激もひとしおになることでしょう。
ぜひ、本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、本日出席がかなわなかったご家族の方、そして地域の方とともに、12期生の成長を見守っていただけたら幸いです。
以上入学式式辞といたします。
令和3年4月7日
船橋希望学舎 世田谷区立船橋希望中学校 校長 菅野 茂男