全校朝会
- 公開日
- 2017/07/03
- 更新日
- 2017/07/03
できごと
本日、全校朝会を行いました。校長先生から創立70周年の合同式典で行われるビブリオバトルについてのお話がありました。
みなさん、おはようございます。1学期最後の1ヶ月が始まりました。授業日数は本日をいれて、あと14日間です。早いですね。1学期に自分がやろうと思っていたことは、どれくらい達成できたでしょうか?夏休みを有意義なものにするためにも、1学期をしっかり振り返ってください。
さて、本日は「ビブリオバトル」を紹介します。ビブリオバトルということばを聞いたことがあるでしょうか?日本語にすれば「知的書評合戦」となります。ビブリオバトルとは、自分の薦めたい本をプレゼンテーションし、質問タイムの後、聴衆が最も読みたくなった本を投票で選ぶという活動です。選ばれた本を「チャンプ本」と称します。
この度の創立70周年記念の活動の一つとして、創立70周年を迎える世田谷区内14校は11月11日に、世田谷区民会館で合同記念式典を行います。その式典の中で、14校の代表者が集まって、ビブリオバトルを行うことになりました。駒沢中でも、この活動に取り組みます。駒沢中校内ビブリオバトルを開催して、代表者を選びます。その代表者が一堂に会して、9月16日に予選会を行います。これから詳しいやり方が授業や学年の活動の中で紹介されますので、積極的に参加してほしいと思います。
ビブリオバトルは、「話すこと、聞くこと」の力をつけることをねらいとして授業で実践されることもあります。プレゼンテーションという表現力を磨けます。質問するためには、きちんと聞いて理解していなくてはなりません。また、チャンプ本を決めるときも根拠に基づき理由を添えることがもとめられます。
では、せっかくの機会なので、本日は私がみなさんにおすすめする本を紹介します。(スライド)その本は、三浦しをんさんが著した「風が強く吹いている」という本です。
この小説は、何かやろうと思い立った時に、グイと背中を押してくれる本です。とある大学の駅伝チームが主人公。無名の学生ランナーが予選会を勝ち抜いて箱根駅伝をめざすというストーリーです。夢をあきらめずに追いかけること、挫折しながらもたくましく立ち上がること、仲間の存在がいかに大切かということ、などスポーツの話でありながら、人として大切なものは何かということが、ユーモアあふれる表現を通してストレートに伝わります。それがこの小説の第一の魅力です。
また、作者の三浦しをんさんは、この小説を書くにあたって、関東の大学駅伝チームを綿密に取材しました。そのチームの一つに、今や駅伝常勝チームとなった青山学院大学があるそうです。そのころは原監督就任直後で、予選会通過もままならない時期だったそうです。この本を読むと、箱根駅伝の見方が変わります。どのチームも等しく応援したくなります。たすきをつなげられない無念さが自分のことのように感じられます。それが第二の魅力です。登場人物一人ひとりの個性が強烈で、一気に読み通せてしまう青春小説です。映画にもなりました。図書室にありますので、ぜひ読んでほしいと思います。
みなさんも、友だちに勧めたい本をたくさん見つけましょう。学校図書館には、図書委員と司書の先生がいます。有効に学校図書館を活用してください。
平成29年7月3日 全校朝礼