全校朝礼
- 公開日
- 2017/09/04
- 更新日
- 2017/09/04
できごと
本日、全校朝礼を行いました。8:25までに整列し、朝礼を時間通りに始めることができました。
本日の全校朝礼では副校長先生のお話がありました。
今週から本格的に2学期が始まりますが、皆さんは、もう生活リズムは整いましたか。 さまざまな夏休みを過ごして、皆さんは、1学期よりもかなり成長したことと思います。これから収穫の秋、勉学の秋に向けて、しっかりと成果を出していってほしいと思います。
きょうは、皆さんに対して、1つお話をしたいと思います。皆さんは、「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。大切なことは目では見えない…」というフレーズを聞いたことがありますか。これは、フランスの作家サン・テグジュペリが書いた『星の王子さま』という話の中での主人公の言葉です。サン・テグジュペリは1900年に生まれ、航空会社の路線パイロットとなり、多くの冒険を経験した人物でもあります。パイロットをするかたわら1929年に「南方郵便船」という作品で作家デビューをしました。『星の王子さま』は彼が35歳の時に飛行機でリビア砂漠に不時着して、生死のあいだをさまよったときの体験をもとに描かれたともいわれています。有人動力飛行機を発明したライト兄弟の初飛行が1903年なので、サン・テグジュペリの生きた時代は、飛行機の進化と発展の時代と重なるといえるでしょう。サン・テグジュペリは『人間の土地』という作品でこのように述べています。 「飛行機は、機械に相違ないが、しかしまた微妙な分析の道具だろう。この道具がぼくらに大地の真の相貌(そうぼう)を発見させてくれる。道路というものが、幾世紀もの間、ぼくらをあざむいていたのだった。(中略)ところが、ぼくらの視力はとぎすまされ、ぼくらは無残な進歩をとげた。飛行機のおかげでぼくらは直線をしった。(中略)科学者が拡大鏡を通してみるように、機上の窓越しに、見るように変わってきた。はたしてぼくらは、いまにして人間の歴史を読み直している。」 今でこそあたり前の乗り物になっている飛行機ですが、その当時は、機体も頑丈ではなく、空を飛んでいるのがひしひしと伝わってくる乗り物でした。その分、体と目に伝わってくるものは今以上のものがあったようです。
視野が広がることによって、そこには発見があり、ものの見方が広がり、そしてさらに今まで学んできたことがお互いに関連しあって深い学びにつながっていきます。
この夏休み、さまざまな体験や経験をしたみなさんは、それらを生かして実り多い2学期を送って欲しいと願っています。
平成29年9月4日 全校朝礼