全校朝礼
- 公開日
- 2018/01/22
- 更新日
- 2018/01/22
できごと
本日、全校朝礼を行いました。校長先生から震災についてのお話がありました。
校長講話の内容です。
みなさん、おはようございます。
先週1月17日は、6434人が犠牲となった阪神淡路大震災がおきた日です。あれから23年が過ぎました。今年も神戸市を中心に追悼の式典や集いが行われました。追悼式典の中で井戸兵庫県知事は「未来に備えるためには、震災の悲しみを決して風化させてはならない。教訓と経験を次世代に伝え、いかすことこそ、私たちの大きな使命だ」と語っています。そこで、本日は「震災を伝える」ことを中心に話をします。
では、画面を見てください。これは、震災を報じた神戸新聞です。日付けに注目してください。平成7年1月17日震災が起きた日の夕刊です。早朝5時46分、これまでに経験したことのない大きな揺れが神戸周辺を襲います。神戸市は壊滅的な被害がありました。その神戸で発行されている神戸新聞がその日の夕刊を文字通り「命がけ」で発行したのです。これには、とても大きなドラマがありますが、それはまたの機会にします。
地震の規模はマグニチュード7.3、震度は初めて7を記録しました。それがどれほどすさまじいエネルギーだったか、写真を見てみましょう。新聞からとった写真なので写りはよくありませんが、これがあの日神戸で起こった現実です。高速道路が倒れている写真は本当に衝撃的でした。新聞は連日地震報道を続けました。言葉にならない衝撃です。大都市のもろさが出てしまいました。 戦後最大級の災害でした。亡くなった方の死因は、関東大震災とは大きく異なりました。阪神淡路大震災では、9割以上の人が圧死です。倒壊した家の下敷きなり身動きができなくなった結果です。関東大震災は火災による死者が圧倒的でした。この阪神淡路大震災を契機に、家具の転倒防止や耐震建築が広まっていきました。
このすさまじい地震の揺れの原因は「活断層」です。淡路島にある野島断層では、写真にあるように、はっきりと断層のずれが確認できます。
このように大きな被害と悲しみをもたらした大災害でしたが、日本における「ボランティア元年」ともいえるような、日本でのボランティア活動が定着する契機ともなりました。
私たちは、こうした災害があったことを忘れないこと、そしてそれを伝え続け、考えることができます。それが何より大切なことだと思います。避難訓練はなぜあるのか、災害時にはどのような行動が必要なのか、ぜひ家庭でも1月17日と3月11日と9月1日には話題にして、考えてほしいと思います。
当時の新聞縮刷版を校長室前に置きますので、興味のある方は読みに来てください。以上で終わります。
平成30年1月22日 全校朝礼