日記

全校朝礼

公開日
2019/05/07
更新日
2019/05/07

できごと

本日、全校朝礼を行いました。校長先生から「令和と平成の始まりの違い」や「思いやり」について話がありました。(遠藤)

校長講話の内容です。

 みなさん、おはようございます。このGWは大きな時代の節目を迎え、令和という新しい時代が始まりました。どのように10連休を過ごしましたか?
 まず、平成最後の大きな行事となった離任式では、みなさんとても良い校歌を聞かせてくれました。本当に良かったです。ありがとうございました。離任された先生方がとても喜んでいました。

 さて、5月1日には新しい天皇が即位し、令和という新しい時代が始まりました。
平成の始まりとはまったく違うムードの新しい時代の始まり、私の個人的な感想ですが、良いものだと感じた面もあります。せっかくの機会ですから、何が平成の始まりと違ったのか、その時を知っている者としてみなさんに伝えておこうと思います。
 昭和63年、西暦では1988年、私は初めて3年生の担任を受け持ち、入試に必要な書類の準備をして冬休みを過ごしていました。その年の秋頃から昭和天皇の体調が悪くなり、明けた昭和64年1月7日早朝に昭和天皇がお亡くなりになりました。天皇崩御という大きすぎる出来事により、テレビではすべて通常の番組が放送されず昭和史を振り返る放送ばかりとなり、民放ではCMが一切流れませんでした。レンタルビデオ(DVDはまだありません)店が大繁盛していたことをよく覚えています。高校ラグビーの決勝戦は中止となり両校優勝ということもありました。世の中はすべて自粛モードでした。しかしこの数日間の動きは、昭和の終わりがこれまでにない大きな歴史の変わり目だったということを物語ってもいるのです。
 このようなこれまで経験したことがない世相の中で、新しい元号「平成」が発表されたのです。なので、当然のことながら今回のようなお祝いムードがおこるはずもありません。だから、実施の1ヶ月に発表され、今回のようなお祝いムードの中で迎える改元は、新たな時代を迎えるにふさわしいと感じたのです。ただその反面、何かのきっかけがあると誰もが同じ方向に流されてしまう危険性も心配してしまいます。
 また私事ですが、平成最初の3学期が始まってとにかく苦労したのは、高校に提出する書類の元号を昭和から平成に代える作業で、パソコンがない時代ですから訂正用のゴム印をひたすら押していたことが懐かしく思い出されます。そんなことで、私は平成最初の卒業式を初めての担任として迎えることとなったのです。私の個人的な思い出も交えて、平成の始まりを紹介しました。

 ところで、10連休が終わり、本格的な1学期が始まります。休み明けの気持ちは切り替わっていますか?今月は、中間考査や生徒総会があり、1年生にとっては中学生になったことを実感する大切な機会となります。その5月の「人格の完成をめざして」のテーマは「思いやり」で、「助け合う心」がキーワードになります。このテーマとキーワードを実践する最良の機会が、今月に集中する運動会に向けた準備です。皆さん一人一人が運動会の準備から当日のどこかの場面で輝くことができる、そんな運動会になるように、思いやりを持って助け合ってください。運動が得意な人、不得意な人それぞれが自分にしかない持ち味、すなわち自分の強みを探してみてください。そんな持ち味を存分に発揮してほしいと思います。そのためには、一人一人の違った持ち味を認め合おうとする姿勢が必要です。地道な努力の積み重ねの先に、すばらしい成功が待っています。みなさん一人一人の活躍に期待しています。
 
令和元年5月7日  全校朝礼