読書のススメ
- 公開日
- 2020/04/20
- 更新日
- 2020/04/20
できごと
突然ですが問題です。
写真のように『こころ』や『羅生門』が複数の出版社から出版されているのはなぜでしょう。
そもそも質問の意味がわからないという人もいるかもしれません。
作品には著作権(ちょさくけん)という法律で定められた作者を守る権利があります。
例えば、ものすごーく簡単に言うと、芥川龍之介が書いた『羅生門』という作品は芥川が書いたので彼のもの。出版する時はお金がちゃんと作者の芥川さんにいくようにしようというものです。(この著作権は文学作品だけでなく、美術や音楽、キャラクターなどの作品にもあります。)ですから、複数の出版社が同じ作品を出版することは普通ありません。
国語教科書も例外ではなく、著作権法に則(のっと)っています。
文学作品をの掲載(けいさい)した課題プリントをインターネット上にアップロードすることや動画配信をすることはできないのです。
では、「なぜ?」という初めの問いが生まれます。
答えは、、、
著作権には保護期間があり、その保護が切れると誰もが自由に使えるようになるからです。
文学作品で著作権が切れたものをまとめてくれているサイトがあります。
青空文庫です。
https://www.aozora.gr.jp/
分野別にもなっており児童書という区分もあります。
http://yozora.main.jp/
ぜひ、活用してみてください。
最後に、古(いにしえ)の偉人(いじん)たちの読書に関する言葉を紹介します。
デカルト『良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。』
吉田松陰『読書というものは、最もよく人の心を変えるものである。書というものは、何と恐るべきものだろうか。』
国語科