学校日記

ありがとう・・・朝会の話から

公開日
2008/04/02
更新日
2008/04/02

校長室だより

3月17日(月)児童朝会の話
 先週土曜日、帰国・外国人補習学級の閉級式が本年度のしめくくりとして行われました。補習教室というのは、日本語の会話や読み書きがまだ得意ではない外国から帰国した日本人や、海外国籍の小学生・中学生が、水曜日と土曜日に梅丘中学校に通って、「日本語」や他の教科を学んでいる学級です。その際に、出席した一人ひとりの子どもたちがあいさつをしました。みんな最後に「ありがとうございました」と言ってしめくくりました。日本語がまだ上手に言えない子どもたちの口から、自然に「ありがとう」の言葉が出てくることに感心しました。また、改めて「ありがとう」という言葉は素敵だなあと感じました。
「ありがとう」という言葉は、他人に対する感謝の気持ち、うれしさを表現するあいさつで皆さんも使っていますよね。ところで、「ありがとう」の語源は「ありがたし」。漢字で書くと
「有り難し」で、「有るのは難しい」=「めったにない」という意味だそうです。昔の人は、滅多にない良いことがあると、神や仏の力だと信じて「こんなことは有り難いことだ」と拝んで感謝したと思います。今ほど食べ物や生活が豊かではなかったわけですから、いつもとはちがう物が手に入ったり食べたり、うれしいことがあったりすると、「有り難いことで・・・」とつぶやき、それが一般的に感謝する気持ちのときに、話し言葉(口語)で使われるようになったのでしょう。
学年の終わるこれからの時期は、「ありがとう」の季節です。お世話になった人たち、仲良くしてくれた友だちに「ありがとう」が自然に、そしてたくさん言えるといいですね。美しい言葉「ありがとう」を大切にしてください。