学校経営方針
学校経営方針
はじめに
新学習指導要領の意図を踏まえ、世田谷区教育要領を根拠とした世田谷キャリア未来教育の実現をめざし、世田谷区立小学校として果たしていくべき責務があるという前提に立ち、経営方針を立てています。
学習指導要領には、育成をめざす資質・能力として「知識・理解」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」という3つの柱が示されています。これは、基礎力を支えとした思考力を生かした実践力を、生涯にわたって発揮していくことのできる日本人を育てていくことが目標とされています。また、他者との関わりの中で、課題を発見し、互いの能力を生かし合いながら解決することにとどまらず、そこから生まれる新たな問題に気づき、解決の方法を探っていくなど、日常生活の中で、身に付けたことを生かしていく、「習得→活用→探求」という「学び方」を身に付けさせていくことが求められています。さらに、表現に関する指導は、思考の結果ともに、思考の経過や判断の根拠を表出させる事により、「主体的・対話的で深い学び」の実現に近づいていきます。世田谷区教育要領においては「言葉の力」と表し、教科「日本語」、学校図書館活動の充実など、言語に関わる教育活動の充実をねらいとした教育施策を明示しています。これは、思考したことを言語化していくことを日々の教育活動の中で実践していくことであると言えます。
子ども達の「習得→活用→探求」という学びのプロセスを重視した学習活動の展開を意図し、教員一人ひとりの授業力・指導力の向上や改善に結びつけることをめざしていきたいと考えています。
上記のことをふまえ、以下のような学校経営方針をたて、児童の健やかな成長と教職員一人ひとりがやりがいをもてる学校づくりを目標とし教育活動に取り組んでいきます。
教育目標
教育基本法の基本理念に基づくとともに、心豊かでたくましい子どもを育てることをめざし、「知識・理解」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つの資質・能力を育むことをキーワードとして、以下の目標を設定します。
- 進んで体をきたえる子ども
- 深く考えくふうする子ども
- 力合わせやりぬく子ども
- 心合わせ楽しい学校をつくる子ども
学校経営の基本的な考え方
教育目標に基づき、めざす『児童像』『学校像』『教師像』を基軸とし、保護者の学校への『願い』を真摯に受けとめ、共に働き、共に育て、共に創りあげる学校づくりを進めます。
- 目指す児童の姿
- かしこく → めあてと見通しをもって取り組む子ども
- やさしく → 他者への尊敬と自尊感情を大切にする子ども
- たくましく → 真摯な態度で物事に取り組み最後まで努力を惜しまない子ども
- 目指す学校の姿
- 子どもが主役である学校 → 子どもが活き活きとしている学校をめざして
- 信頼される学校 → 保護者から 地域から なにより子どもから
- 地域の中に生きる学校 → 学校に関わってくれる地域 地域に関わる学校
- 目指す教師の姿
- 人と共に生きる教師 → 人権意識の醸成と世田谷の子ども像
- 自ら参画する教師 → 教育現場の主役は教師である
- 自ら学ぶ教師 → 教育以外の視点から教育を考える
学校経営の重点
- 進んで学習する子の育成
- 授業の充実に基づく、児童の満足感と家庭学習への支援
- 自らコミュニケーションを図ろうとする子の育成
- 規範意識とコミュニケーションに関わる資質を育む
- 丈夫な身体づくりに励む子の育成
- 基本的な生活習慣、日常的運動習慣の確立
解決すべき課題 〜教育ビジョンを踏まえて〜
- 探究的な学びの実践を目指す授業への取り組み
- 川場小学校との交流
- GIGAスクール構想の推進
- 学校図書館を生かした教育活動の実践
- 言語活動の充実と基礎力・思考力・実践力を支える言語力の育成
- 地域との連携を図る活動
- 人権教育とキャリア教育等の推進
健康で安全・安心な学校生活の実現
- 事故防止のための環境づくりと保持
- 子ども達の危機察知能力・回避能力の育成
- 環境整備は大人の役割、実践できる子どもを育てることをめざす
特別支援教育の充実をめざす
- 一人ひとりの実態・現状に応じた支援・指導をする特別支援(a Person of Special needs)は、全ての子どもに必要なことの視点から
- 発達・発育に関わる障害に関する理解と共に、共生社会を生きていく主体者として子ども達を育てていくことが私たち教師の役割と考えます。そして、人権的配慮や他者への思いやり、同じ目線に立ち共に社会生活を送ることのできる心を育む事のできる環境を生かす機会を持っているのが学校であると考えます。