学校日記

10月27日 全校朝会

公開日
2014/10/30
更新日
2014/10/30

今日の出来事

おはようございます。
 天をつきさすような青空が続いています。まさに「天高く馬肥ゆる秋」ですね。
さて、みなさんは、マララさんという名前を知っていますか。
ノーベル平和賞が決まった人です。マララさんは、パキスタン人の17歳の女性です。でも今は生まれた国パキスタンではなく、イギリスのロンドンに住んでいます。それには、理由があります。
マララさんは、パキスタンに住んでいるときに、女子教育をしてはいけないという強い地域やグループのことを11歳のときにブログで告発しました。テレビなどで活発に批判して「過激派への抵抗シンボル」となり国民平和賞を受賞しました。
ところが、彼女はパキスタンに住んでいた2年程前、15歳の時、学校から帰る途中、スクールバスの中で、至近距離から頭を撃たれました。一時は生死の境をさまよいましたが、優秀な医療チームと彼女自身の粘り強いリハビリと頑張り、そして、家族や世界中の人の祈りが届き、奇跡的な回復をとげました。
その9カ月後、ニューヨークの国連本部で、世界に向けて教育の大切さを訴える演説を行いました。そして「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、そして一本のペンが世界を変えられるのです」と訴えました。
また、マララさんは、全世界の子どもたちが、みな教育を受けられるようにしたいという信念のもと、マララ基金を設立し、教育支援活動をサポートしています。一人の少女の熱意や信念が周りを動かし、著名なたくさんの人たちを感動させ、大きなうねりとなり、今年ノーベル平和賞を受賞します。マララさんは、「この平和賞は、声を持たない全ての子どもに与えられたもの。世界の子ども達が教育の機会を確実に得られるよう立ち向かっていく」と、決意を言っています。(ユネスコによると、紛争や貧困・児童労働などを背景に約5700万人の子どもが初等教育を受けられていないということです。パキスタンでもその数は500万人以上と言われています。)日本は子どもがきちんと教育を受けられるように、女性も社会で活躍できるように、制度でも保障されていますが、世界の多くの国では、女性や子どもなどが差別されるということがまだまだあります。
マララさんは、正しいと思ったことを最後まであきらめない、信念をもって粘り強く行っています。一人の17歳の少女が、世界中を変えることが可能であるということも私たちに示してくれました。
そして、彼女は、「みなさん一人一人が秘めている力を是非生かしてほしい。」と語っています。                
今日は、史上最年少でノーベル賞を受賞したマララさんのお話でした。これで終わります。