1月26日 全校朝会(栄養士さんのお話)
- 公開日
- 2015/02/02
- 更新日
- 2015/02/02
今日の出来事
給食ってなに?
皆さんが毎日食べている給食は、ただの給食(お昼ごはん)ではありません。勉強のひとつだと知っていましたか。大切な意味が込められています。
まずは、給食の歴史を知りましょう。
[1889年の給食の写真]
これは今から126年前、山形県の私立小学校でお弁当を持って来られない子のために、学校を建てたお坊さんがおにぎりや焼き魚、つけものといった昼食に出してくれました。
これが、給食のはじまりです。
[1946年の給食の写真]昭和20年
戦争が終わったばかりだった日本は、食糧不足でした。そのころの6年生の平均身長は今の4年生ほどだったそうです。子どもたちの成長のためにも給食が必要だということで、70年前に給食が始まりました。
[1950年の給食の写真]昭和24年
ユニセフから脱脂粉乳(牛乳のようなもの)、アメリカから小麦粉の寄付をもらい給食を作りました。
[1954年の給食の写真]昭和29年
学校給食法という法律ができ、全国の子どもたちのための給食が実施され始めました。
[1976年の給食の写真]昭和51年
それまではパンや麺ばかりでしたが、ごはんもでるようになりました。
[2005年・現在の給食の写真]
食育基本法という法律ができました。運動や勉強をするためには、練習したり宿題をしたりすることも大切ですが、食べることも大切です。食べることで生きる力が育つからです。
給食はいつもみんなのことを考えて作られています。
給食はみんなの成長のために必要なものです。成長のためのほかにも食行事を知ってもらったり、地域を知ってもらったり、食べることの楽しさを知ってもらったりと、様々な役割が給食にはあります。
中でも、一番給食で伝えたいと思うことは、食べものに対する気持ちです。
食べものがみんなのもとに料理として届くまでにたくさんの人の手をへています。野菜を育ててくれる農家さんや食材を運んでくれる業者さん、給食を作ってくれる調理師さん、そして給食当番さんもそのうちの一人です。
たくさんの人がひとつの料理を作るために、たくさんの苦労をしています。
そのひとりひとりのことを考えて、食べてほしいと思います。いつも残さず食べよう、好き嫌いしないで食べようと言われますよね。時には苦手なものが給食に出ることもあると思いますが、一口食べてみようという気持ちをもってぜひ食べてください。
給食は、将来みんなにお手本にしてほしい、食べてほしいと思う献立やメニューです。
給食は、みんなにたくさんの経験をしてもらうものです。
給食では今まで食べたことのないものが出るかもしれません。それも、みんなに
たくさんの食に触れ、食に関わったすべての人たちのことを考えられるように
たくさんの食に触れ、食のすてきなところを知ってもらえるように
たくさんの食に触れ、大人になった時に心と健康に必要な食を選べるように
なってほしいと思っているからです。たくさんの想いをこめて毎日給食をつくっています。その想いを感じながら食べてくれると嬉しいです。