宇宙学校 せたがや
- 公開日
- 2012/01/17
- 更新日
- 2012/01/17
なかたまの学び舎
1月15日(日)午後1時〜午後3時30分 中町ふれあいホール
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(JAXA)となかたまの学び舎三校のおやじの会の共催で、「宇宙学校 せたがや」が開催されました。参加者は210名で、満員でした。宇宙学校の内容は以下のとおりです。
◇開校式
挨拶 玉川中学校 校長 遠藤 剛
挨拶 宇宙学校校長 宇宙科学研究所 教授 阪本 成一
◇1時限目
「小さなロケットの話」
宇宙科学研究所 助教 竹前 俊昭
◇2時限目
「X線で見る激動の宇宙ーASTRO-Hの挑戦」
宇宙科学研究所 宇宙航空研究員 川原田 円
1時限目は、観測ロケットについてのお話でした。高度50km〜250kmの領域を直接測定できる観測ロケットを使ったオーロラ観察の様子や実際の打ち上げの映像を交えてのお話のあと、質問コーナーでは、「ロケットを飛ばすには燃やさないとダメか」「燃料はなにか」など多くの質問がでました。
2時限目は、X線天文衛星「ASTROーH」についてのお話でした。宇宙の物質の8割以上はX線でなければ観測できないといわれており、日本は「X線天文学」の黎明期からこの分野で世界をリードしてきました。現在活躍している大型科学衛星「すざく」に搭載されたHXDという装置の開発に関わってきた川原田先生が、日本のX線衛星としては6番目となる現在開発中のASTROーHについてお話してくださいました。質問コーナーでは「X線のスピードは?」「HXDは何をするのか?」など、こちらもたくさんの質問がでました。
どちらの授業も、お話15分、質問コーナー45分とたっぷり質問に時間をとっており、一つ一つの質問に対して真摯に答える先生方の姿がとても印象的でした。