10/3 全校朝会 校長先生のお話「公共心」
- 公開日
- 2022/10/03
- 更新日
- 2022/10/03
できごと
「一緒にいて、だまっていることは素敵だ。もっと素敵なのは一緒に笑っていることだ。二人以上で一緒にいて、同じ体験をし、共に感動し、泣き笑いしながら同じ時間を共に生きていくのはとても素敵なことだ。」
これは、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉です。
私は、ニーチェのこの考えが好きです。例えば、おいしいものを誰かと一緒に食べて「これおいしいねえ」「本当だね」と顔を見合わせて笑うのは楽しいことです。また、例えば、運動会に向けて何度も苦しい練習をして、「疲れたねえ」「うん、へとへとだよ」って声を掛け合うと、「同じ苦しさを味わった仲間がいるなあ」ってうれしくなるのです。
最近では、タブレットを使えば、家でも学校の授業を受けられるようになりました。では学校はいらなくなるのでしょうか。そんなことはありません。学校の勉強はタブレットではできないことがたくさんあるのです。
例えば、掃除当番はどうでしょう。自分たちの生活する教室や廊下などを自分たちできれいにすることは、学校をよくすることにつながります。それは、大人になったとき、誰かがやらなくてはならない仕事を分担して、責任をもってやっていくことと同じ心を学んでいるのです。
みんなのために働くことは、同じ体験をし、同じ時間を共に生きていく素敵なことなのです。だから、登校すれば必ず生きていく上で大事なことが学べます。
10月の人格の完成を目指してのテーマは、『公共心』です。公共心とは、「みんなのため」を考える心のことです。
みんなのためにできること、素敵なことを実行しましょう。
先週、エレベーターが壊れて、給食が運べなくなった時、PTAの皆様が、毎日駆けつけて手伝ってくださいました。片付けでは、6年生が大活躍してくれました。
「人のために働く」、「みんなのために頑張る」、素敵な桜丘の仲間ですね。
みなさんも、そんなすてきな人になりましょう。