『富岳の眺め』No.20 余録
- 公開日
- 2018/06/21
- 更新日
- 2018/06/21
コラム
太宰治の小説の冒頭部分。
『走れメロス』
〜メロスは激怒した〜
『人間失格』
〜私は、その男の写真を三葉、見たことがある〜
『斜陽』
〜朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」と幽かな叫び声をお挙げになった〜
私のエッセイの書き出しが、太宰治の文体に似ているのでは、
というご意見いただきました。
仰る通りです。
太宰治の影響を受けています。
冒頭から読者を小説世界に一気に引き込む力強い短文。
私自身、常に書き出しを意識しています。