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校長室の窓から〜『富岳の眺め』No.150

公開日
2020/11/23
更新日
2020/11/23

校長室より

No.150【探し続けた歌】

気持ちが沈みがちになると
決まって私の頭の中を
流れるメロディーがある。
だがタイトルを思い出せない。
"ずっと昔から知っていたような
そんな気がする"
物悲しいメロディーである。

歌詞のはじまりはうろ覚えであるが
「川でひとりに」だったような・・・
数年前からネットで検索しているが
その歌にたどり着くことができない。
同世代の友人にハミングで聞かせても
私の音程の問題もあってか、
聞いたことがないと言われ続けた。

🎼

生徒がネット検索して調べたものを
そのまま提出してきたのは
今から20数年前の事であった。
私は長年社会科の教師として
調べ学習は文献で調べるべきものと
主張し続けてきた。

時代の変化に驚くと同時に
私は憤慨(ふんがい)していた。
「調べる」とは「汗をかく」こと。
何度も図書館に通い、
様々な文献を探し続ける中で
お目当ての資料に
やっとの思いでたどり着くもの。
そしてそのたどり着いた感動こそが
調べ学習の醍醐味だと確信していた。

だからこそネットで調べた生徒に
提出物として認められないと伝えた。
生徒の方も私に反論してきた。
先生は調べなさいとは言ったが、
調べ方まで指定はしなかったと。
生徒と何度か話し合いを重ね、
最終的にはネットで調べたことに
文献で調べたことを加えて
再提出することで落着した。

当時はネット検索で調べるなど
もってのほか、と思っていた私も
いつしかその速さと効率の良さに
ネットに頼る機会が増えてきた。

🖥️📚

冒頭の歌の話。

ある日、同世代の友人から
その曲に覚えがあると連絡があった。
確か昔の音楽番組である
「コッキーポップ」で聞いたという。
「コッキーポップ、川でひとり」で
さっそくネットで検索をしてみた。
しかしやはり見つからない。

諦めかけた私に
その時、一瞬のひらめきがあった!
もしかして「川」は
「河」ではないだろうか?

再びネット検索に向かう。
今度は
「コッキーポップ、河でひとり」
そうキーワードを入力した。

そして、40年の時空を超えて
私はついに探し続けた歌と
めぐり逢えたのである。
私の記憶ちがいも重なり
何年もさ迷った末の
ようやくの再会となったのだ。

その歌のタイトルは
『河のほとりに』であった。