校長室の窓から〜『富岳の眺め』No.166
- 公開日
- 2021/03/06
- 更新日
- 2021/03/06
校長室より
No.166【ズンドコベロンチョ】
以下の言葉の意味を説明せよ。
「あつ森」
「アマビエ」
「全集中の呼吸」
簡単でしたか?
それでは次の言葉の意味は?
「ズンドコベロンチョ」
🗣️
最近知ったばかりの新しい言葉を
以前から知っていたかのように
使っている自分がいる。
カタカナ言葉もそう。
「コンセンサス」
「コミットメント」
「ガバナンス」
カタカナ言葉を使うと
他人より少しだけ物知りで
社会の先端を走っている気になる。
このコラムを書く時も
知ったかぶりの自分がいる。
しかし、いざその言葉を使ってみると
急に不安になってくる。
自分は本当にこの言葉の意味を
きちんと理解できているのたろうか。
他人が新しい言葉を使った時もそう。
「キュレーション」と言われ、
何の事かよくわからないのに
わかったようにうなずいている。
わかったふりで体面を保ち、
後で急いでウェブ検索をする。
でもそうやって調べた言葉は
結局いつの間にか忘れている。
自分だけが知らないと
他人から思われたくないために
新しい言葉を背伸びして覚え、
無理して使おうとしてしまう。
📱
さて「ズンドコベロンチョ」である。
これはバブル時代に放映された
テレビドラマのタイトルである。
まだネットの無かった1990年代。
自分には知らないものはないと
自信満々のドラマの主人公。
「こんな事も知らないのか」と
会社の部下たちを下に見ている。
しかし、ある日違和感を覚えた。
会社の部下も
家族も街の人たちも
そしてテレビのアナウンサーも
みんなが使っている言葉
「ズンドコベロンチョ」。
何のことかわからない。
自分だけがその意味を知らないのだ。
この言葉を知ったかぶりして使うと
怪訝(けげん)な目で見られる。
時には周囲から浮いてしまう。
知らないとも言えない主人公は
精神的に追い込まれていく。
完全に孤立してしまった主人公、
ついには周囲に泣きつく場面で
ドラマは終わるのである。
ズンドコベロンチョって何?
誰か教えください。