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公徳心

公開日
2022/11/02
更新日
2022/11/02

校長室より

昨日学校に一本の電話がありました。
「校門を右に出た坂道で、他校の生徒が怪我をして救急車を呼ぶ状況になっていた。
 その学校の教員が救急車の対応をしていた時、砧中の女子生徒がそのけがをした生徒の近くで付き添っていてくれた。
 お礼を言いたかったが、あわただしい中で言えなかった。
 ありがとうございました、と伝えてほしい。」

本校生徒の優しい思いの詰まった行動に、心が温かくなりました。
本日朝礼では、このエピソードを紹介し、行事後の生活について講話をしました。
以下概要です。
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学芸発表会、生徒の皆さんはとてもよく頑張りました。
地域や保護者の方から「素晴らしかった」とお褒めの言葉をたくさんいただきました。
これから大きな学校行事もなく、学習や自分自身のことを落ち着いて振り返ることができる時期。今日はこれに合わせて、「公徳心」という話をします。

中学生になると、自己中心的な言動をしてしまうことがあります。
決まっていることに反発したくなることもあります。
でも、心の中では、自分勝手はよくない、とわかっています。
良い社会を作りたいという純粋な気持ちは、大人よりも強く持っています。
それでも、そんな気持ちが出てしまうことがあります。
「公徳心」は、正しい行いを大切にする心です。
皆さんには、反発の時期があっても、正しい行いを大切にする気持ちがあります。
「公徳心」は、誰にとっても住みやすい社会を実現します。
「公徳心」は、みんなで協力し一緒に生きていこうという「協働・共生」の力を作ります。
始業式で、今学期のポイントは「学習」と「行事」だ、と話しました。
学習や授業では、個人でしっかり努力し、わかっていない人や困っている人に教えること。
学校生活では、集団の中で、集団の様子を見ながら自分の良さを生かすこと、そして他人の良さを理解し他人を大切にすること。
それが、皆さん自身の心に、よりよい社会を実現するための「公徳心」を作ります。
期末テストまで2週間ですが、テストがあるから学習に向かう、自分を見つめるというのではなく、テストに関係なく、学習に取り組む、自分を見つめることが大切なのだと思います。
人を大切にし、正しい行いを大切にする心、「公徳心」。
学校生活の大切な「心の持ち方」、自分の行動を決める「心」でもあります。
人を大切に、物を大切に、そして、心を大切に。
現在の学年での生活も残り5か月。
授業の取組も含め、「公徳心」を意識した「行動」や「生活」で、自分を磨き、さらに素晴らしい砧中学校を作っていきましょう。
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少し古びた表現だったかもしれません。
でも、そんな気持ちで互いが支え合えたら、「心豊かな温かい社会」が実現できるのだと思います。
砧中生には、そんな社会の担い手になってほしい、そんな思いで話をしました。
地域・保護者の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

         校長 大坂 崇