学校日記

2学期始業式 校長式辞

公開日
2021/09/01
更新日
2021/09/01

できごと

 42日間の夏休みが終わり、皆さんが元気に学校に戻ってきてくれたことを、まずはうれしく思います。緊急事態宣言下での夏休みでしたが、部活動の練習や大会、学習教室などで元気に活動している皆さんの姿を見るにつけ、いつも心の中で「頑張って!」と応援していました。
 この夏休みに皆さんがそれぞれ努力してきたことは、必ずこれからの自分の成長につながると思っています。

 今年の夏休みは、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、日本選手をはじめ、世界各国の選手の皆さんの活躍に大きな感動をいただきました。スポーツって良いなと改めて感じました。
 リオデジャネイロオリンピックに続き、柔道73キロ級で金メダルを獲得した大野将平選手は、リオ大会からの5年間「どうせ大野は強い、勝って当然」という周囲の声や期待と闘いながら練習を続けてきたと言います。決勝で延長戦に入った際には、「今まで感じたことのない恐怖に、ただただ怖かった」と身体が震えたそうです。そんな大野選手は、「(東京五輪開催への)賛否両論があることは理解しています。ですが、われわれアスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば本当に光栄に思います。」とメッセージを残しています。

 皆さんはどんな場面で心揺さぶられましたか?

 私は今回の大会で、選手の活躍のみならず、日本の伝統・文化について、マナーや思いやりについて、オリンピック・パラリンピックを陰で支える人たちについて、スケートボードやサーフィンなどスポーツの多様性について、SDGsについて、LGBTQなど様々なことを考えさせられました。
 このことについては、今後朝礼などを通して皆さんにお話していこうと思っています。

さて、今日から、2 学期のスタートです。すでにお知らせしているように、緊急事態宣言の延長と感染拡大を受けて、3日から10日までは感染防止のための分散登校を行います。クラスを2つに分けて、対面授業と各家庭でのオンライン授業を同時に行っていきます。

 通常の授業形式と違うので、戸惑うところもあるかもしれませんが、大切なのは「自ら学ぼう」という気持ちです。どのような状況でも、学習の主体は自分自身だということを忘れないでください。
 部活動も今まで以上に規制がかかり、残念に思う人もいると思います。でも、今はとにかく皆さんの心と体の健康を保つことが大切です。自分のみならず、自分のまわりの大切な人を守るためにも、引き続き手洗いやマスクの着用、密を避けるなど感染症対策を行っていきましょう。このような状況で、心がつらく苦しくなった時には、ぜひ担任の先生、学年の先生、学校の先生、誰でもよいので話しかけてください。

 分散登校というスタートで始まる2学期ですが、今学期は、運動会をはじめ、皆さんが楽しみにしている様々な行事もたくさんあります。
 これからどんな状況になるか、予測はつきませんが、どんなことにも、その時その場面で、全力で取り組み、「挑戦」する、そんな2学期にしてください。