学校日記

20191026sat_ひなぎくの見学について

公開日
2019/10/27
更新日
2019/10/26

I組

(土曜日の投稿ですが、基本的に見学は土曜日にはありません)

ひなぎく学級は世田谷区の不登校の生徒が通う通級指導学級です。ということは全員が「不登校」経験者です。

ひなぎくには毎月入級を検討して見学される方がいます。見学される方にはまず個室で、今までどのような経験をしてきたかを聞きます。

不登校のきっかけはイジメ、対人関係、学習など様々です。

そしてその結果。。。

人を信じることができなくなってしまった。
人の目が怖くて家から出れなくなってしまった。
笑顔が全くなくなってしまった。

そんな話をしながら今までの感情が込み上げて、涙をためて言葉が出なくなるお子さんや親御さんも多くいます。

その話のあと、ひなぎくの授業を見学します。ひなぎくの生徒から生の声を聞くこともできます。いつも聞く質問は「自分にとって、ひなぎくってどんなところ?」です。

ある生徒は「自分が自分でいられる場所」と答えました。

授業は温かく、穏やかな空気が流れています。みんな笑顔で活き活きと生活しています。そして集中すべきところはしっかり集中して取り組みます。

先日見学されたお母さんは、そんなみんなの姿を見て、驚いていました。そして、こんなことを言っていました。

「あんなに伸び伸び、穏やかに生活しているんですね。」と、大粒の涙を流しながら。

その時、先生はこう伝えます。

あの子たちも、ここにきたばかりの時はああじゃなかったんですよ。

表情が全くなくて能面のようだったり、誰も信じることができずに『近づくな』オーラを出しまくっていたり、オドオドして他の人と目を合わせられなかったり。でも、こう変わることができるんです。

ここからが本題です。前置きが長くなりました。

何を言いたかったかというと、ひなぎくのみんなの「笑顔」は、きっと「希望」なんです。

「みんなのように笑顔で穏やかに生きていけるかも知れない」と思える希望の光なんです。

みんなの笑顔にはそれだけの力があるんです。
そしてこれは、みんなにしかできないことなんです!