学校日記

全校朝会での学校長の話

公開日
2014/11/10
更新日
2014/11/10

26年度できごと

11月10日
 先週私は低学年と5年、6年生の演劇練習を見せてもらいました。低学年はとても大きなよく通る声で一生懸命練習をしている姿に感動しました。高学年の劇は、セリフに「感情」を入れようと、何度もやり直しをしていて「さすが高学年は違うなあ」と感心しました。練習は裏切りません。苦労して時間をかけたぶんだけ気持ちがはいったものになっているはずです。

 ところで先週の新聞に「人の役に立ちたいと思う日本人が増えている」という記事が載っていました。60年前から同じ質問をたくさんのひとに聞いてみる調査でわかったことだそうです。そして今年初めて「人の役に立ちたい」と思う人数が「自分のことしか考えていない」人数よりも多かったのです。この調査をしている研究所では「東日本大震災などでボンティアをしている人をみて、自分も人の役に立ちたいと思う人が増えたのではないか」と考えているそうです。

 みなさんは「人の役にたってよかった」と思ったときはありますか。それはどんなときですか。私は「ありがとう」という感謝の言葉を言われたときや相手から笑顔を返してもらった時にそう思います。座席を譲ってあげたときに「ありがとう」と言われたり、落とし物を拾ってあげて笑顔を返してくれたときに自分やったことは役たっているんだなあ、と実感します。

 でも、みんなは学校の中にいても人の役にたつことをしているんです。今度の土曜日、学芸会で今まで真剣に取り組んできた練習の成果を出し切って思い切り演技をすれば、それだけでOKです。見に来てくれた保護者の人に感動を与えることで、それはそれはもう立派に人の役にたっています。もし離れたところに住んでいるおじいさんやおばあさんが学芸会を見に来てくれて、そのおじいさんとおばあさんを感動させることができたらそれだけで十分です。「ありがとう。遠いところから来たかいがあった」といって笑顔になってもらうことができるからです。

 あと5日間、みんなで力をあわせて全力で練習に励んでください。