全校朝会での学校長の話
- 公開日
- 2015/03/02
- 更新日
- 2015/03/02
26年度できごと
3月2日
おはようございます。いよいよ3月。いまこの体育館に集まっている全員で朝会をやるのも残りあと2回だけです。24日は修了式。そして25日は卒業式。6年生は来月の1日から中学生になります。そして、1年生から5年生も、学年によってはクラスが変わり、新しい友だち、そして新しい担任の先生と出会うことになるでしょう。
今月の人格の完成のテーマは「希望」です。中学校に行ったら、そして新しい学年になったら「どんな友だちと出会えるんだろう」というワクワクした気持ちや「こういうことをがんばりたい」という希望をもって頑張ってほしいので、このテーマにしました。
でも人格の完成のポスターには、いちばん下にこう書いてあります。『つらいことや悲しいことがあっても、くよくよしないで、気持ちをきりかえようとしているよ』なんだか、初めからつらいことや悲しいことがたくさんあるような書き方ですね。なんで、これから希望をもとう、というのにこんなことを書くのでしょうか。
そうです。希望を叶えるというのは、そう簡単に誰でもできてしまうことではないからです。『希望』という字を見てください。『望』(のぞみ)がかなうことは『希』(まれ。滅多にない、という意味)という字からもわかるように、その実現にはながい時間と努力と強い気持ちが必要です。しかも、時間をかけて努力してもかならず、希望がかなうとはかぎりません。
でも、人間のすばらしいところは、希望に向かって努力をしていく途中でその人が成長できるところにあります。「どうせ私なんかどんなに頑張ったって勉強なんかできるようにはならない」とか「毎日毎日練習をしているのに試合の時にぜんぜんうまくいかない」とか「友だちと仲良くしようと思っているけどけんかばかりする」と思うことがあるかもしれない。でもそこであきらめたり、努力をしなくなってしまうと、今まで頑張ってきたことが無駄になってしまいます。気持ちを切り換えて「できなかったのは、自分のやり方が間違えていたのかも…」と違うやり方でやってみようとする、その勇気と頑張りがとても大事なのです。
4月から新しい気持ちでスタートができるよう、いまから希望を胸に努力を積み重ねていってください。