学校日記

全校長会での学校長の話

公開日
2015/10/26
更新日
2015/10/26

27年度できごと

10月26日  
 おはようございます。
 今日は応援することについてみなさんに考えてもらいたいというお話です。
 先週の木曜日、6年生と一緒に、連合陸上競技大会に行ってきました。区内の同じ小学校20校以上の人たちと、100メートル走やハードル走、高飛び、走り幅跳びなどをやって競う催しです。校長先生は、一日中、トラックの中で競技のお手伝いをしながら、北小の子どもたちは頑張っているかな、と見ていました。ふと、遠くの競技に出ている人以外が座っているところを見ると、紙に黒い固まりが8個ポツポツと書いてあるのが見えました。何だろう、と思って近づいてみると何とあの「北カラス君」ではありませんか。カラス君の横には、6年生が書いた応援メッセージが書いてあります。走っている人には、他の学校の声援と一緒になって、同じ学校の人が「がんばれー」と言っても聞こえないことがよくあります。でも、走っている人にも、あの北カラス君が八羽並んでいると、よ〜く見えます。しかも烏山北小学校だとすぐにわかります。こういう気持ちの伝え方もあるんだな〜と新しい発見をした気分でうれしくなりました。

 それから、一昨日の土曜日にお隣の烏山中学校の合唱コンクールを聞きに行ってきました。中学校の合唱コンクールのすごいところは、授業では音楽の先生に教えてもらいますが、朝や放課後の練習内容や方法をぜんぶ自分たちでやるということです。担任の先生が、前に立って「あ〜しなさい。こ〜しなさい」と教えることはまずありません。歌わない人や練習に遅れてくる人に対しても注意するのをぐっと我慢します。そういう人たちをどうやってやる気にさせるかを考えるのも立候補で決まった実行委員やパートリーダーの人なのです。いろいろやってそれでもダメで途方にくれたときに初めて担任の先生がどうやったらいいかのアドバイスをしてくれます。だからこそ、みんなの気持ちが一つになって合唱が完成したときの喜びはものすごく大きいのです。「自分たちの力で完成させた」という気持ちがもてるからです。ものすごい自信になるからです。担任の先生がこのような形で子どもを応援することもあるのです。

 このように「がんばれー」と声にださないけど、いろいろな形で応援することがある、応援する人がいる、このことに気がつく人になってほしい。そのためには、苦手なことや難しいことに初めからあきらめないで挑戦することを積み重ねていくことです。大変な思いをしたからこそ、人からの暖かい気持ちがうれしく感じられるのです。