全校朝会での学校長の話
- 公開日
- 2015/11/09
- 更新日
- 2015/11/09
27年度できごと
11月9日
おはようございます。
今日は、3年生と4年生に毎朝配っている小学生新聞の記事からのお話です。先週の木曜日の新聞に、日本でシーテックという展示会が開かれたことが載っていました。これは、最先端の技術を集めて作った新製品や近いうちに売り出される製品を世界の人にお披露目する展示会のことで、今年は特にロボットが多く出品されていたということ。
新聞では、「この技術がオリンピックの開かれる5年後に実現したとしたらどんなことができるか」という想像図が載っていました。例えば「今日は寒いな〜。」と言うと、ロボットが「暖房をつけますか?」と答えてエアコンのスイッチを入れてくれる。宿題をやっている小学生が「え〜と、円の面積を出すにはどうするんだっけ」とつぶやくと「半径×半径×3.14だよ」と教えてくれる。なんだか夢のような世界ですね。でも、この技術は5年後に実現する可能性が高いのだそうです。
なぜ、そんなすごいことが今の日本人はできるのか。それは、今から50年くらい前、日本中で夢の実現に向かって寝る時間も惜しんで努力をし、新しい技術を発見したり発明したりした大勢の人がいたからです。その頃に流行ったアニメがあります。22世紀から来たネコ型ロボットのアニメ、ドラエもんです。そのおなかにある四次元ポケットから出でくるひみつの道具。当時の人たちがこんなものがあったらいいな〜と夢に見たものばかりですが、それを本当に作ってしまおうとした人たちが今の60歳以上の人たちでした。例えば「ほんやくこんにゃく」。これを食べれば、どんな国の言葉も日本語で聞こえるし、日本語でお話しても外国の人にはその国の言葉で聞こえてしまう、というすごいこんにゃくです。でも、今スマートフォンに日本語に話しかけると、英語や中国語などに翻訳されて音声で出てきます。ドラエもんのひみつの道具が現実に表れ始めています。
みなさんも「こんなものがあったらいいな」「こんなことができたらいいな」という気持ちを大切に、ねばり強くがんばる気持ちを持ち続けて、何年後か何十年後に世界中の人を幸せな気持ちにできるものを作ったり発見したりできる人になってください。