全校朝会での学校長の話
- 公開日
- 2016/02/15
- 更新日
- 2016/02/15
27年度できごと
2月15日
おはようございます。
もう2月も半ばです。3月の終業式や卒業式まで学校に来るのは、約1カ月となりました。6年生は、今まで使ってきたランドセルを見ると、いろいろな思いがめぐってくるでしょう。今日はそのランドセルのお話です。
昨日の新聞の投書欄に、中学1年生の女の子の声が載っていました。6年間使い続けたランドセルを海外で必要としている子どもに寄付をすることにしたという記事です。アジアやアフリカには、日本の小学生にあたる年齢の子どもが学校にいけない、勉強したくてもできない国がまだたくさんあり、6年間大切に使われたランドセルが大人気だということは以前校長先生も新聞の記事で読んだことがありました。
世界には、子どもの人数に対して学校や机の数が圧倒的に足りないため、屋外やテントの中で机なしに勉強しなければならず、その点日本のランドセルは頑丈にできていて固い面があるため、ノートをとったりするのにとても重宝しているとのこと。
新聞記事に出ていたその女の子のランドセルは多少傷もついているけど、6年間の悲しかったこと、うれしかった思い出がたくさんつまっていて、大人になるまでとっておこうと思っていたそうです。でも、大切に使っていたランドセルが他の国で大切に使われると思うだけでうれしくなるので寄付をすることにしたのです。実は、日本から送ったまだ使える鉛筆や消しゴムもその国では大切に大切に、使ってくれるのです。
公共のものを大切にするのは当たり前です。みんなで使うものを粗末にすると他の人に迷惑がかかるからです。でも、自分のものだからどう使おうと勝手だ、という人もいます。でも、大切に使うことで、それがさらに他の人を幸せにすることができるかもしれない。そう考えると、やはりすべてのものを大切にする気持ちは大事にしなくてはいけません。