学校日記

全校朝会での学校長の話

公開日
2016/12/05
更新日
2016/12/05

28年度できごと

12月5日 

 おはようございます。
 長かった2学期ですが、学校に来るのもあと2週間になりました。2学期は10月に運動会、11月に学芸会と大きな行事がありました。近くの農家や千歳烏山商店街に出掛けていったり、世田谷区内の社会科見学もありました。5年生と6年生は今週と来週、社会科見学に行きます。このように2学期は、教室ではない場所で普段できない勉強をたくさんしました。こういう時に、いつもとは違う発見することがよくあります。それは、友だちの意外な一面です。
校長先生が小学生だったころに行った社会科見学のバスの中で見た、友だちの意外な一面を今でも覚えています。その女の子は、授業中もあまり手を上げない、普段は目立たないおとなしい人でした。ところが社会科見学に行くバスの中で、近くの男の子が気持ち悪くなって途中でもどしてしまいました。先生がその男の子の座席まで来て「大丈夫か?」と言いながら片づけを始めたところ、その女の子が先生のそばに行って「手伝います」と言いながら、ビニール袋を持ってあげたり、紙を差し出したり手際よくお手伝いをしたのです。普段のおとなしさからは想像できませんでした。
あとで聞いたことですが、その女の子にはちょっと歳の離れた、弟と妹がいて、小さい頃からおむつを替えたり、気持ち悪くなったあとの処理など、お母さんのお手伝いをやっていたのです。
それからというもの、校長先生は、その女の子に対する見方が変わりました。たとえ授業中に手が挙がらなくても、自分には決してできないことができるという、尊敬のまなざしになったのです。
今月の人格の完成のテーマは「自分らしさ」です。普段みなさんが見えているのは、友だちのほんの一面だけで、実はまだまだ知らないことがたくさんあるのです。まずは、相手の良いところを見つけ、それを、伝えていきましょう。友だちが頑張っていること、努力していることを応援できれば、必ず友だちからも自分が頑張っているところやよいところを認めてくれます。
それこそが本当の「自分らしさ」なのです。友だちのいいところ、「自分らしさ」を見つけて、できるだけ多く伝えてあげるようにしましょう。