全校朝会での学校長の話
- 公開日
- 2017/02/20
- 更新日
- 2017/02/20
28年度できごと
2月20日
おはようございます。
天気予報で花粉の予報が出るようになりました。校長先生も花粉症なので「今日はとても花粉が多く飛ぶでしょう」という予報には、とても敏感です。この花粉症、最近空気が汚れてきたのでひどくなってきました。今日は、人間が住む地球がどんどん汚れている「かんきょうおせん」のお話です。
昨日の新聞を読んでいて『深海1万メートル汚染』という記事が目に留まりました。太平洋で一番深い1万メートルの海底で採れたエビの仲間から、有害な物質が見つかった、というものです。その有害物質は、蛍光灯に使われている部品に含まれていたもので、今の日本では製造されていませんが、世界ではまだまだ使われているところが多いのです。
浅い海は結構汚れがすごいけれども、ある程度深くなると海水の動きがゆっくりになるので、人間が捨てたゴミなどは沈んでいかない、と思われていたことが間違いだったのです。ましてや、光が全く届かない1万メートルの海底まで汚れが進んでいたとは驚きでした。
海の中で一番多いゴミはなんだと思いますか。ペットボトルなどのプラスチック類がとても多いそうです。捨てられたペットボトルが海を漂い、そのうちだんだんと粉々になって、小さな魚がそれを食べて胃の中にあるうちにまた別の魚が食べて、を繰り返していき、やがて人間の体の中に入っていきます。
粉々になってもペットボトルの破片は溶けて消えるわけではありません。石油から作られたペットボトルは、さきほどの有害物質とくっつきやすい性質をもつので、お腹に入った動物は命を落としてしまう危険性があります。
飲み終わったペットボトルをポーンと川に捨てる。それがやがて海に流れていき、今お話した状態になります。みなさんはきちんとリサイクルに協力してくれていると思いますが、地球全体のことを考えて、より真剣に取り組んでほしいと思います。