5月27日全校朝会の話
- 公開日
- 2024/05/27
- 更新日
- 2024/05/27
烏北小の生活
4月の終わりに、大好きな絵描きさんが亡くなりました。星野富弘さんという画家で78歳でした。星野さんは画家でしたが、最初から絵を描いていたのではありません。星野さんは、中学校の体育の先生でした。
夢が叶って先生になり、一生懸命体育の授業に取り組んでいたそんなある日、体育の授業中に大けがをしてしまいました。長く入院が続き、治療が続きましたがそのけがが原因で首から下が動かなくなってしまいました。
運動が大好きだった星野さんの気持ちはどうだったでしょうか。生きていてもしょうがないと思うくらい、生きる希望も失ってしまいました。
そんな中、家族やお友達、星野さんを支えてくれる多くの人々の励ましを受けて、生きる希望を取り戻していきました。
手は動かせないので、口に筆を加えて線を引き、線を引き、何度も何度も練習してできるようになると文字を書き、絵を描き、さらに何度も何度も練習をして作品ができるようになりました。
「鈴の鳴る道」という本のあとがきに、絵を描く様子が少し紹介されていたので読んでみます。
「私が一つの作品を仕上げるのに、だいたい十日から十五日かかります。一日にどんなに無理をしても二時間くらいしか筆をくわえられません。また筆につける絵具や水の量などを、私が細かく言葉で指示して、妻がそれを何度も別の紙に塗り、私に見せながら色を作るという、まことに気の長いやり方で描いています。」
絵本の中からいくつか紹介します。(本から「くちなし」、「竹」を紹介しました。)
絵や文章から、たくさんの人を応援するような気持が伝わってくる気がしました。
みんなに励まされた星野さんは、絵や文章を通して、多くの人を励まし勇気づける存在になりました。
星野富弘さん。たくさんの本が出版されています。地域の図書館などでぜひ探してみてください。