学校日記

10月28日全校朝会の話

公開日
2024/10/28
更新日
2024/10/28

烏北小の生活

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 10月28日 全校朝会の話

 10月が終わろうとしています。運動会でのがんばり、協力、団結が普段の生活でも生かせているでしょうか。
 11月は、東京都全体で「ふれあい月間」になります。ふれあい月間は、友達同士のふれあいを通して、いじめをなくし、みんなが気持ちよく生活できるようにしていこうと意識していきます。
今日は、イソップ物語の「こどもとかえる」というお話を紹介します。これは、もう20年くらい前、朝日新聞に「いじめている君へ」という題で作家の松谷みよ子さんが紹介していたお話です。

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ある日のこと、五六人のこどもたちが池のそばであそんでいましたが、その中の二三人が、おもしろはんぶんに、水の中へ、いしをポンポンなげはじめました。
ところが、池の中には、たくさんのかえるがすんで居たので、こどもたちのなげた石にあたって、ひどいけがをしたかえるが、大ぜいありました。
とうとう、がまんができなくなって、かえるの中で、一ばんとしをとっていてりこうなのが、いけからあたまだけをだして、
「みなさん、石をなげるのだけはやめてくださいよ。」
と、云いました。
すると、こどもたちは、
「ぼくたちはなにもわるいことをしていないよ。」
「ただ、石をなげてあそんでいるだけだよ。」
と、こたえました。
しかし、としよりのかえるは、
「それは分かっています。でも、石をなげないでください。あなたたちには遊びでも、私たちにとっては、『いのち』の問題なのです。石が当たって、死ぬかもしれないのです。」
と言いました。
すると、子どもたちは、もう言い返す言葉もなく、石を投げるのをやめて、コソコソとどこかへ行ってしましました。

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松谷さんは最後に、「・・・・相手がこんなに苦しんでいることにどうか気付いてください。そのことが、いじめられている子にとって少しでも救いになるのです。」としめくくっています。
自分には遊びや楽しいことでも、相手にとっては迷惑なこともあります。自分には何でもないことでも、相手にとっては「いじめ」になってしまうこともあります。相手の身になって行動できるようにしていきましょう。このことは、いつもお話している、「自分を大切にするように友達を大切にしよう」とつながりますね。
みんなが、友達を大切にし、ふれあいを通して、毎日の学校生活を楽しんで過ごすことができるように応援していきます。