校長室の窓から〜『富岳の眺め』 No.7
- 公開日
- 2018/05/02
- 更新日
- 2018/05/02
校長室より
昨日の国際ユースサッカー選手団訪問、
多くの皆様にご協力いただき、
お陰様で大変盛り上がった会となりました。
ロシア選手団とエジプト選手団の到着が
予定より20分以上遅れ、
校長としては少し冷や汗をかきましたが、
到着後はほぼ計画通り進行できました。
歓迎セレモニーでの吹奏楽部の演奏に手拍子が鳴り、
サプライズでの山口(恒)先生の居合道披露
(ちょんまげがロシアのコーチ陣に大ウケでした)
平田先生の忍者道での手裏剣技と
(こちらはなぜか砧中生徒に大ウケでした)
拍手と笑いの中、一体感が生まれ
その後の日本文化体験へとスムーズに移行しました。
日本文化部の茶道
演劇部の書道
剣道部との竹刀による練習
ボランティア生徒とのお琴演奏、
イラスト部生徒からのカラフルな鉢巻プレゼントなど
選手たちと砧中の生徒たちの明るい笑顔に、
これからの国際交流のあり方が垣間見えました。
オリンピック・パラリンピック教育が各校で行われています。
私がこの教育を進める中で最も大切だと考えているのは
人と人との交流による、お互いの文化理解です。
少し難しい言い方をすると
「異質の中に同質を知る」視点なのかもしれません。
自分たちと違うものを否定したり、排除するのではなく、
その中に自分たちと共通するものを見ようとする意識です。
エジプトの選手が私に自分が書いた書写を自慢そうにみせ、
「ビューティフル!」と笑顔で話しかけてきました。
美しいものを認め合う気持ちに国境はありません。
初めて体験した異質な文化である毛筆の中に
美しさを感じる同質な感性があったのだと思うと
選手のみなさんとの心の距離が、
また一歩近づいた気がしました。
気後れすることなく
選手団と交流を深めようとしている砧中の生徒たちの姿に、
頼もしさを感じたひとときでもありました。