校長室の窓から〜『富岳の眺め』No.175
- 公開日
- 2021/05/09
- 更新日
- 2021/05/09
校長室より
No.175【今さら言えない】
南フランスの小さな村。
その村で自転車店を営む
初老の男性ラウル。
彼は自転車を熟知しており、
どんな不具合も修理してしまう。
村人からは長年にわたり
達人として信頼されているのだ。
しかしラウルには
村人にも、そして妻子にも
ひた隠しにしている秘密がある。
その秘密とは・・・
ラウルは自転車に乗れないのだ!
🚲
映画化もされたフランスの絵本
『今さら言えない小さな秘密』
子ども時代のラウル。
友だちの誰もが当たり前のように
自転車を乗りこなしている。
何度練習しても乗れないラウル。
彼はある時から乗ることを諦め、
自転車が壊れたと小さな嘘をつき、
壊れた自転車を修理するふりをする。
いつしか自転車の構造を熟知し、
修理の腕前だけが上がるのだ。
大人になったラウル。
自転車に乗れないことを
一生の秘密にすると心に決めた。
そんなある日
村にカメラマンがやって来る。
働く村人を写真のモデルにしたい、
そう申し出るカメラマン。
当然自転車店のラウルにも
モデルとしての依頼が来る。
快く引き受けるラウル。
しかしラウルの妻の提案により、
自転車で走る姿も撮ることになる。
果たしてラウルは、
このピンチをどう切り抜けるのか?
🔧
誰にもある「今さら言えない」秘密。
周囲からすればたとえ小さな秘密でも
本人にとっては人生を左右するほどの
大きな秘密と感じられる。
見栄からの小さな嘘の積み重ねが
いつしか自分を束縛してしまう。
どこかで一度
その見栄を捨て去って
誰かに秘密を打ち明けてみよう。
がんじがらめだった虚栄の鎖から
解放されるかもしれないから。
そう提案する私自身が
まずは率先して
今さら言えない小さな秘密を
この場で公表することにする。
私が長年ひた隠しに隠してきた
小さな秘密は次のうちどれでしょう?
(A) ブランコに乗れない
(B) 夜中の猫の鳴き声が怖い
(C) カレーうどんが食べられない
やはりこの場では今さら言えない。
答えはまた別の機会に・・・