焦らず、ゆったりと
- 公開日
- 2021/05/19
- 更新日
- 2021/05/19
今日のできごと
梅雨入り前後には体調がすぐれない症状に悩まされる方が多いようです。医学的にも「気象病」と呼ばれ、低気圧の影響で頭痛や耳鳴り、車酔いに似た症状に悩まされるそうです。大人だけでなく中学生もその感覚の繊細さによって、不安やイライラ、強い眠気に陥りがちとなります。
これまでは「怠惰」と見られていた状況も、気圧の変化による症状ととらえれば、「頑張れ」の繰り返しだけでは生徒自身も気持ちの面で追い込まれてしまいます。
砧中学校では今年度の3年生から、学校としての「皆勤賞」を無くしました。「皆勤」することは素晴らしいことです。一方で「皆勤」は、結果として評価されるもので、そのこと自体が目的となってしまうと、体調不良でも無理をして登校し、さらに健康を悪化させることにも繋がります。出席状況は進学にあたって調査書に記載されます(近年、出席状況を問わない高校も増えています)。結果としての「皆勤」はきちんと記録されますのでご安心ください。校内での「皆勤賞」を無くすことで、出席しなければならないという生徒への圧力を軽減したいと考えた上での判断でした。
砧中学校では昨年度の休校期間と学校再開後に「焦らず、ゆったりと、着実に」というキャッチフレーズを掲げました。今年度は4月当初から教育活動は計画通り進んでいますので、梅雨入り前のこの時季、体調がすぐれない時は、無理せず体を休めてください。また登校後も不調な時は、いつでも相談してください。「焦らず、ゆったりと」過ごしていきましょう。
そしてお休みをした時は、ロイロノート等を活用して、生徒とは繋がってまいります。「着実に」学びを止めないために。
校長 建部 豊